大阪交通ニュース(はてなブログ版)

交通弱者のためのニュースを追求します、あとコメントは承認制にしています。はてなダイアリーhttp://d.hatena.ne.jp/delalte/より移転しました。

交通安全白書の自転車叩きの部分のみを拾い出し、大きく伝える読売、毎日新聞

読売新聞と毎日新聞のWEBにそれぞれこのような記事が載りました、

自転車は原則車道通行…知らない人4割に
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110524-OYT1T00293.htm
政府は24日の閣議で、2011年版「交通安全白書」を決定した。


 15年までに事故死者を3000人以下とする目標を掲げた「第9次交通安全基本計画」を特集し、自転車対策の重要性などについて言及した。

 警察庁によると、昨年の自転車と歩行者の衝突事故は2760件で、10年前より5割増えた。昨年11月に内閣府が自転車利用者1500人に行った調査では、自転車が原則、車道通行であることを知らない人が4割に上った。白書ではこうした実態に触れ、「自転車利用者にルールやマナー違反が多く、交通安全教育の充実が必要」と強調した。

(2011年5月24日10時36分 読売新聞)

交通安全白書:「自転車は原則車道」4割が知らず
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20110524k0000e040070000c.html
政府は24日、11年度版の「交通安全白書」を閣議決定した。この中で取り上げた自転車交通に関するアンケート結果では「自転車は原則車道通行」というルールを知らない人が4割にのぼった。

 アンケートはインターネットを通じて内閣府が行い、全国の18歳以上の男女2000人から回答を得た。このうち自転車利用者1500人に「原則として『自転車歩道通行可』の標識のない歩道を通行してはいけない」(原則車道通行)とのルールについて聞いたところ「知っている」と答えた人は59.7%、「知らなかった」は40.3%。こうしたルールを「常に守っている」は34.9%、「たまに守らないことがある」は32.2%、「しばしば守らないことがある」は32.9%だった。

 白書では欧州での先進的な自転車交通施策も紹介。自転車専用通路の整備が重要と提言している。

毎日新聞 2011年5月24日 12時54分

いずれも自転車の歩道走行のみを殊更に問題にしている記事です、ところがこのニュースも他の所にかかればこんな伝え方になります、

交通事故死者 半数超が高齢者
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110524/k10013069401000.html
政府は、24日の閣議で、ことしの「交通安全白書」を決定し、去年、交通事故で死亡した人の半数以上が65歳以上の高齢者となったことから、今後、歩道の整備を積極的に進めるとともに、高齢者に対する安全運転教育の充実などを図るべきだとしています。

それによりますと、全国で去年1年間に交通事故で死亡した人は、前の年より51人少ない4863人で、10年連続で減少しています。これについて、白書では、シートベルトの着用率が高まったことや、救助・救急体制の整備が進んだこと、それに車自体の安全性が向上したことなどが効果を発揮したと分析しています。一方、死亡した人を年代別に見ると、65歳以上の高齢者が2450人と、全体の50.4%を占め、統計を取り始めてから初めて、死亡した人全体の半数を超えました。このため、白書では、今後、取り組むべき課題として、生活道路や幹線道路などに歩道の整備を積極的に進めることや、さらに大幅に増加することが予想される高齢の運転者に対する安全運転教育を充実させることなどを挙げています。

交通事故死、高齢者が過半数 67年以降初、交通安全白書
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2011052401000212.html
2011年5月24日 10時45分

 政府は24日午前の閣議で、2011年版「交通安全白書」を決定した。交通事故による10年の死者は前年より51人少ない4863人で10年連続の減少。このうち65歳以上の高齢者が2450人と50・4%を占め、記録が残る1967年以降、初めて半数を超えた。

 高齢者の事故死は、歩行中が1228人(50・1%)とほぼ半数。自動車乗車中が586人で23・9%、自転車が410人の16・7%と続いた。

 白書は、自動車の安全性改良やシートベルト着用率の向上で1990年代と比べて乗車中の死者が大きく減ったと指摘。今後の課題として、歩行者や自転車の安全を確保する歩道整備や違法駐車対策などを挙げた。
(共同)

同じ、「政府は24日午前の閣議で、2011年版「交通安全白書」を決定した。」というニュースでも内容が全然違いすぎます、大体「自転車は原則車道通行」などと振りかざされても路上駐車が全くもって当たり前の状況では危なくて仕方がありません、中日新聞の記事では「今後の課題として、歩行者や自転車の安全を確保する歩道整備や違法駐車対策などを挙げた。」とあるのに読売新聞では、「自転車利用者にルールやマナー違反が多く、交通安全教育の充実が必要」などと路上駐車のことには全く触れないまま自転車側のマナーのみを槍玉にあげています、ただひたすらに自転車の側にのみ窮屈なマナーを押し付けていき迫害と排除を狙うという偏った姿勢に他なりません、読売新聞も一方的に偉そうな事を言うのなら、まず自らの目の前の、大阪本社の前に連なる路上駐車のタクシーの列をきれいに無くしてからにしてほしいものです、まあこの記事を書いたと思われる東京本社周辺の状況は知りませんが。