大阪交通ニュース(はてなブログ版)

交通弱者のためのニュースを追求します、あとコメントは承認制にしています。はてなダイアリーhttp://d.hatena.ne.jp/delalte/より移転しました。

関西夕方ニュース番組が導く暗い未来

今日(5月26日)大阪府守口市において死亡ひき逃げ事件が起こったのですが、

守口でひき逃げ事件 男性死亡
http://www.nhk.or.jp/osaka/lnews/2003118291.html
けさ早く、大阪・守口市府道で50歳前後の男性が頭から血を流して倒れているのが見つかり、7時間半後に死亡しました。
白っぽい車が現場から走り去るのが目撃されたということで、警察は死亡ひき逃げ事件とみて捜査しています。
きょう午前5時半ごろ守口市太東町の府道で「人がはねられたようだ」という110番通報があり、駆けつけた警察や救急隊が道路上で頭から血を流して倒れている50歳前後とみられる男性を見つけました。
男性は意識不明の状態で病院に運ばれて手当てを受けていましたが、およそ7時間半後の午後1時ごろ死亡しました。
警察によりますと通報者とは連絡が取れていませんが通報の中では「大きな音を聞いて現場を見ると人が倒れていて、白っぽい乗用車が北に向かって走り去った」と話していたということです。
警察はこの通報内容や男性のそばに自転車が倒れていたことなどから死亡ひき逃げ事件と見て男性の身元の確認を進めるとともにほかに目撃した人がいないか調べています。

05月26日 12時37分

案の定、関西の夕方ニュース番組はこのニュースを取り上げることに非常に消極的であり、扱っていたのはNHK大阪朝日放送のゆう+(それも前日の自転車叩きの何分の一かの時間)のみでした、毎日放送VOICEによみうりテレビTen!は全く扱わないままで、この2番組は未だ逃走中の死亡ひき逃げ犯を捕まえる、逮捕に協力するよりも、自転車に対するイメージを悪化させることのほうがよっぽど大事だと、交通弱者の生命、安全には全く興味は無いのだと満天下に意思表明した事となります、まあ他番組も似たようなものですけど(その他にも昨日5月25日には大阪府内においてトラックに高齢者がはねられ、死亡するといった事故が2件発生していたのですが、各マスコミは自転車を叩く事に夢中でこの2件の事故については全くの無視でした)。
さて大阪における事故に関して大阪府警はこのようなことを言っているようです、

大阪人はやっぱり短気? 歩行者・自転車の信号無視事故死率 全国の2倍
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110209/dst11020921320014-n1.htm
大阪府内で昨年発生した死亡事故のうち、歩行者・自転車の信号無視によるものの割合が全国平均の2倍以上にのぼることが9日、府警交通総務課のまとめでわかった。府警は「イライラせず、交差点では信号を守って」と呼びかけている。

 府内の昨年の信号無視による歩行者・自転車の死亡事故は16件。全死亡事故に占める割合は8・1%で、全国平均の3・7%の2倍以上だった。ほとんどが幹線道路での事故で、約7割が夜間に発生している。

 府警は府内の幹線道路84カ所に設置されている交通情報掲示板などを活用し、注意喚起を開始。「ドライバーは青信号でも油断せずに安全確認を」と話している。

まあ都市部の多い大阪だと信号の無い交差点というものが他府県に対して少ないと思われるわけであり、全国平均の2倍とか言われてもさほど意外感のある数字でもないわけですが、でも信号を守るということは安全の為には大事なことです、まあこの数字の中に「死人に口無し」事故処理によるものが含まれていなければよいのですけどね、考えてみれば死人に口無し事故処理がまかり通り、事故原因は全て交通弱者側の信号無視、車の側には責任無し!ということにしてしまえば保険会社も支払いが減り、保険料も安くなり、ドライバーに責任を追及されることが少なくなれば車の所有欲も再び高まり車の売り上げも増えていわゆる経済にとってはいいことだらけです、しかしその状況は交通弱者にとっては悪夢のようなものです、一つ確実に言える事は関西のマスコミ、特に各夕方ニュース番組はそういった状況に持って行こうと画策し世論を誘導しつつある、ということです。