大阪交通ニュース(はてなブログ版)

交通弱者のためのニュースを追求します、あとコメントは承認制にしています。はてなダイアリーhttp://d.hatena.ne.jp/delalte/より移転しました。

全然割合の少ない自転車加害事故を大仰に取り上げ、抑圧につなげるマスコミ、行政

このような記事が出ていましたね、

自転車通行可能の歩道 減少へ
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20111025/k10013495751000.html

マスコミに背を押されてこのような施策を決定したか、それともこのような施策を実施する為にマスコミ報道が露払いとなっていたのか、いずれにせよ依然劣悪な車道状況、危険運転の車の問題の方は全くの手付かずのままでの矢継ぎ早に出される自転車締め付け、官民一体になっての弱いものいじめには暗然たる思いです、まあそれはそうとこの記事内には興味深い数字も出ています、

自転車が歩行者をはねる事故は、去年1年間に全国で2760件と、8年連続で2000件を超え、死亡事故も5件起きています。

去年の死亡事故は5件だったのですか、じゃあ、
1月10日東京都大田区 信号無視自転車による横断歩道上での事故
5月13日群馬県甘楽町 歩道の無い橋での事故
10月7日栃木県宇都宮市 狭い坂道
11月6日岐阜県下呂市 歩道なし片側一車線道路
11月10日茨城県つくば市 幅6m片側一車線道路
この5件でいいのですね、なんだ、歩道関係ないじゃないですか、死者5人などと言っても歩道走行とは関係無かったようですね(ちなみにこの年も、歩道上で車によって少なくとも21人が殺されています)、ちなみにこの去年1年間歩行中交通事故死者数は1714人、歩行中交通事故負傷者数は69083人、歩行者全交通事故死者における自転車加害の割合は約0.3%、負傷者における自転車加害の割合は(負傷者と事故件数をごっちゃにするという雑な計算ですが)約4%、この0.3%と4%を大々的に喧伝し、一方残りの大多数の事故被害の殆どは無視されるというあまりに偏った報道の成果として、自転車にいじめみたいな規制が次々と科せられるという訳ですね、大体NHKなどは自転車の駆け込み信号無視を殊更に問題視して大きく伝えていましたが、一方でその直後に巨大なトレーラーが全く同じ行為をして死亡事故まで起こしても全く無視するということをやってのけました、同じ違反を犯すのであれば巨大なトレーラーの方がより深刻な事態を回りに及ぼすに決まっています、同じことをするにしても片や大仰に騒ぎ立てといて、もう片方は死亡事故を起こしても黙殺するなんてことをされるのなら、それこそ無限に自転車を槍玉にあげ続けることが出来てしまいます、こういった偏った報道と行政により圧力団体を持たない弱者、少数者がどんどん抑圧されていき、格差社会が進行していくのですね。