大阪交通ニュース(はてなブログ版)

交通弱者のためのニュースを追求します、あとコメントは承認制にしています。はてなダイアリーhttp://d.hatena.ne.jp/delalte/より移転しました。

自転車ナンバーの前にやらねばならないことなど山ほど

東京都がこんなことを目論んでるようです、

自転車:防犯登録をナンバープレート化 都が検討会設置へ
http://mainichi.jp/select/news/20120418k0000e040246000c.html

自転車の放置や違反対策の為、世界でも類を見ない規制を導入するとのことです。そんなに世界初の規制をしなければならないほど自転車の運転や違反が深刻な事態だとでもいうのでしょうか。むしろ世界にも類を見ないのは、マスコミの一方的、狂ったような自転車叩きの方でしょう、例えばTBSのひるおび!などは、昨年の自転車叩きの際には、ワイドショー部分でもって何回も、凄い時間をもって自転車叩きを繰り返していたものですが、この度の京都の大事故については、完全に黙殺しました。車の方は例え死亡ひき逃げが発生して、しかも犯人がまだ捕まっていないとか、飲酒死亡事故とか、重大事故が起こっても全く無視、一方自転車の方はといえば軽微な違反をことさら大々的に曝し上げ、まるで自転車ユーザー全体がどうしようもないような印象を積極的にばら撒いているのです(一方車に関しては、飲酒運転やてんかんのみを大きく取り上げ、一般ドライバーにはなるべく累が及ばないようにしています)。そのマスコミ報道に勢いを駆ってのこの企み、あまりに行き過ぎたものといわざるおえません。
だいたい自転車の軽微な違反ばかり集中して大きく取り上げられ、まさに交通違反をしているのは自転車、というイメージが作り上げられているのですが、車が日ごろ違反をしていないとでもいうのでしょうか?
横暴にも横断歩道を封鎖してくれています、

歩道を思いっきり塞いでくれています、

横断歩道で露骨に圧力をかけてくれています、

これらはほんと日常的によく見る光景ですが、これによって歩行者、自転車側は多大な不快を感じ、また危険にさらされるのです、なにしろ行く手を完全に塞がれるのですから、実際こうした横断歩道内での車の危険な運転が、死亡事故にも直結しているのです。
ドイツでは車がちょっと停止線をはみ出していたくらいでも後から通報されて、摘発されるといいます、日本でも自転車取締りの為に世界でも類を見ない規制を導入するというのなら、これ見よがしの車の横暴行為などは全く見ないようにしてからにして欲しいものですけどね、それともこういった行為を目にしたときはナンバー控えてどんどん通報していくべきなのでしょうか?
日本の歩行中事故死者の人口比発生確率は先進国中断然1位、ワーストワンです(韓国、中国はその上をいきますが)、もちろんその加害者は自転車などではなく、ほぼ全て自動車です、自転車の取り締まりに躍起になるよりも、歩行者の事故死者をもっと減らし(もちろんその為には自転車取締りなどは、ほんのわずかの限定した効果しかありません)、ワーストワン脱出を図るほうがよっぽど先決でしょう。
それにしても注目すべき点は、バス会社が絡んできていることですね、

東京バス協会は昨年末、昨年1〜10月の自転車関連の事故が前年に比べ約4割も増えたとして、ナンバー表示や条例制定を求める要望書を都に提出している。

考えてみれば車道側に自転車レーンを作れば、バス停に入ってくるバスともろにバッティングすることになります、まさしく自転車は車道に、などとしたせいで事故が増えたのではないでしょうか、自転車叩きのムードをこれ幸いに、事故の原因は全て自転車のせいだとでも主張して、一気に邪魔者を殲滅しに来たというところですかね。バスの運転の方も褒められたものだとは思えませんけど、以前ブログにも書いたとおり私はバスに2回もクラクションを鳴らされました、一回は路上駐車で狭くなっているところを脇をかすめるようにクラクション鳴らしながら信号ダッシュしていきましたし、もう一回は横断歩道ギリギリのところに立っていた歩行者と間隔を取る為ちょっと道路の真ん中よりに寄ったところを後ろから鳴らされました、また先日にはこういうものも目撃しました、

完全に隠れてしまっていますが、歩行者用信号も青です、
極めつけはこれ、

急角度に道路脇へと切り込んできます、ここでは道路脇にちょうど自転車が走っていても、情け容赦なくこのように切り込んでくるのです、かつて私も非常に危ない思いをしました、以降ここを通る時は必ず斜め後ろを確認し、バスがいた際にはこういった映像を撮るようにしています、そうすれば不意に巻き込まれることはありませんし、そのうち事故の決定的瞬間が撮れるかもしれません。