大阪交通ニュース(はてなブログ版)

交通弱者のためのニュースを追求します、あとコメントは承認制にしています。はてなダイアリーhttp://d.hatena.ne.jp/delalte/より移転しました。

恥も外聞もない自転車叩きを展開する朝日新聞大阪

今日の朝日新聞大阪版朝刊、社会面に1ページの半分も使ってデカデカとこの記事が載っていました、

自転車の危険運転、全国ワースト1は… 法改正1年
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160531-00000008-asahi-soci

自転車の危険運転での摘発、大阪が一番多いという記事ですね、大阪版の記事にはそれに付け加えて「大阪では自転車の事故も全国最多」「特に違反が多いという西区でのルポ」があり、最後はもっと取り締まれという大学教授のコメントで締めくくられていました。

ネット記事にはなかった大阪版独自部分です、自転車保険義務化に関して各マスコミが罰則なしというところを略すようになってきているというのも、規制を強化したくて仕方がないという嫌らしい魂胆が出ているところですね。
そしてまた行われているのが大阪は自転車の違反が多いという指摘と事故が最多ということをつなげるやり口です。実はこの記事では「違反が多いから事故も多い」と直接関連付けられているわけではないのですが、まさにそう連想つけられるような書き方になっているわけですね。

大阪・羽曳野で自転車の男性死亡 トラック運転手を容疑で逮捕
http://www.sankei.com/west/news/160505/wst1605050024-n1.html

5月4日には羽曳野市で後ろからトラックはねられ自転車の男性が死亡する事故も起こっています(朝日報道なし)
4月15日には大阪市住吉区で信号見落としのゴミ収集車にはねられ自転車の女性重傷(朝日報道なし)
3月24日には東大阪市の横断歩道で左折大型トラックに巻き込まれ自転車の男性死亡(朝日報道なし)
2月13日の堺市死亡ひき逃げは動画も公開されていましたが、自転車の女性が信号待ちしているところを後ろからひき逃げされたものでしたね。
確かに中には自転車側の違反や不注意が主たる原因となって引き起こされた事故もあるのでしょうが、そうではないものも多いはずです。一つ一つの事故をろくに報じることもなく、ただ自転車側に全ての原因があるかのような報道のみを繰り返す、極めて悪質な印象操作と言わなければなりません。
次にまずこの記事を見てください、

160キロで都心を暴走した挙げ句…6人を死傷させた飲酒20歳男は違法行為のオンパレード 異例の裁判員裁判
http://www.sankei.com/premium/news/160402/prm1604020018-n3.html

東京都世田谷区で3月23日に起こったこの事故、飲酒信号無視で時速160キロ、どうしようもなくひどいもので、テレビのワイドショーでも大きく取り上げられていたものでしたが、朝日新聞大阪版はなんと丸っきり無視。そして今度は大阪でも、

飲酒、信号無視、速度126キロ超も「覚えてない」−死亡事故起こした男を危険運転容疑で送検 大阪府警
http://www.sankei.com/west/news/160518/wst1605180081-n1.html

守口市でも4月29日にこのような事故が起こっています。こちらも飲酒信号無視、時速126キロ超、ひどく悪質です。これに関しては朝日新聞大阪版もいくらなんでも地元なのでさすがに丸っきり無視ということはありませんでしたが、その記事はたったこれだけ、

ローカル欄での最小ベタ記事、後にも先にもたったこれだけです。飲酒はあるものの、信号無視や126キロといった悪質さを伝える続報に関しては完全無視です。
今まで車の違反や悪質さに関しては、それがいかに重大な事故を引き起こそうとも極力無視、伝えないようにしてきたのが朝日新聞大阪版なのです。確かに梅田暴走や中国道追突に関しては大きく報じていたわけですが、それらはそれぞれ急病に過重労働という理由もあり、ドライバーに殊更責を問う展開にはなっていなのですね。そしてドライバーの粗暴としか言いようのない最早弁護不可能な件に関しては全力で無視。一方自転車に関しては悪質だと言い立てる記事をいきなり大スペースで掲載。そういえば朝日新聞も社員から飲酒運転者も出していましたね、

朝日新聞記者、酒気帯び容疑で逮捕 福島
http://www.asahi.com/articles/ASH953S6GH95UGTB00C.html

より危険な車の粗暴運転に関しては重大事故まで起こっても徹底無視、出来る限り擁護しておいて、一方自転車に関しては全力で憎悪を煽り規制を推進、事故に遭っても車の加害は無視して全て自業自得のように言う。そしてその正体はといえば身内から飲酒運転者、自らが悪質運転者だったというオチです。これでは自分たちが飲酒検問に遭わないようにする為、取締りの労力を自転車に向けさせようと画策していると言われても仕方がありません。まったくもって恥も外聞もない報道を展開している朝日新聞大阪本社ですね。