大阪交通ニュース(はてなブログ版)

交通弱者のためのニュースを追求します、あとコメントは承認制にしています。はてなダイアリーhttp://d.hatena.ne.jp/delalte/より移転しました。

乏しい根拠で執拗に自転車を叩くテレ朝の魂胆

今日6月17日のテレビ朝日、朝のワイドショー番組「羽鳥慎一モーニングショー」にて、また10分余りにわたって自転車あおり運転とか、取り上げられていましたね。VTRも流されていましたが、どんな自転車のひどい運転が映っているのかと思いきや、ただ路上駐車のいるところで、道路の真ん中に出たら「ああ!道路の真ん中を走って車の走行を妨害しているぞ!」と騒ぎ立てたり、ただのスクランブル交差点横断を殊更危険運転と騒ぎ立てたりだとか、無理やりにでも騒ぎ立てているといったところでしたね。自転車のあおり運転として最初に紹介されたものも、あれは赤信号横断しようとしたのではなく、合流しようとしたところをけたたましくクラクション鳴らされたから怒ったというように見えましたが、もし本当にそこを横断するつもりなら、車の前に出ることもなく、そのままそこで待っているはずですからね、車の方もやたらけたたましくクラクションを鳴らしていて、どっちもどっちではと思えるものでした、全てにおいてナレーションは一方的に自転車が一方的に悪いと断定していましたが。そもそも自転車に前で蛇行運転されたとしても、そりゃ確かに鬱陶しいかもしれませんが、ただ待っていればいいのであって、実際に相手に危険な思いをさせる車のあおり運転と同列に並べるようなものではないでしょう。それで最後にコメンテイターがまた自転車ナンバー制とか主張しています、なんか急いで無理やりに作ったような番組内容といい、都知事選を前に、どこかの候補の公約に取り入れさせようかという邪な意図さえ感じられます。

一方、昨日はこのような事故もありました、

春日市の県道 交差点 男性が横断歩道ではねられ死亡

https://news.yahoo.co.jp/articles/514e97c73c37583295cec93ba4250a40399110aa

信号ない横断歩道での死亡事故です。他の東京キー局もそうですが、テレビ朝日のニュースサイトにも載せてなく、全くの無視です。ついでに言えば、福岡地元局でもこの件を報じたのは、日テレ系FBS福岡放送と、フジ系テレビ西日本のみで、テレ朝系KBCテレビは無視です。自転車に対しては何でもない行為を殊更騒ぎ立てたり、細かな法規を総動員してまで難癖付けに躍起なのに、自動車に関しては、信号のない横断歩道での停止義務というはっきりしたものを、死亡事故が多数起こっているというのに、全くの無視というわけです。この横断歩道での停止義務というのは、地方の方では時たまドライバーが全然守っていないことを問題視する報道もされますが、東京、大阪といった大都市圏マスコミは完全無視ですからね。ニュース映像だと明らかに信号のない横断歩道での事故なのに、本文では全く触れていないとかもありますし、この分では闇に葬られているものもかなりあるでしょう。自転車に関しては難癖付けまくって少しでも窮屈な思いをさせようと躍起なのに、車については信号のない横断歩道での停止義務など守っていられるかと、死亡事故が起こっても無視しているのです。

そして昨日はこの判決もありました、

4人死亡事故判決は過失運転適用

https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20200616/3000011291.html

時速145キロ運転で4人も死なせた事故の判決です。極めて重要なニュース、これこそワイドショー番組でも大きく伝えるべきと思えるのですが、テレビ朝日はじめ東京キー局は全て無視です。これは流石に地元局のテレ朝系メーテレは伝えていましたが(昨日は見れたのですが、今日はもうリンク消滅)、

 

時速140キロ以上で車を運転して衝突事故を起こし5人を死傷させた男に、「危険運転」ではなく「過失運転」で懲役7年の判決です。


 判決を受けたのは無職末広雅洋被告(58)です。

 判決によりますと末広被告はおととし12月、三重県津市の国道で時速約146キロで乗用車を運転してタクシーに衝突し、乗客の大西朗さん(当時31歳)ら4人を死亡させ、1人に重傷を負わせました。

 検察側は危険運転致死傷罪の成立を主張し、懲役15年を求刑していました。

 16日の判決で津地裁危険運転致死傷罪の成立を認めず過失運転致死傷罪を適用して、末広被告に懲役7年を言い渡しました。

  本文これだけ、他社の記事に比べればやけにあっさりした記述です。今日の放送でコメンテイターの玉川氏は、只の個人(それも相当に局からの指示の入った)の印象と決めつけで、歩道での自転車のスピードが危ない!と吠え、自転車ナンバー制の理由としていましたが、車に関しては時速146キロも出して4人も死なせる事故を起こしても、判決を無視、車の猛スピードの危険性からは目を背けさせるというのです。同じテレビ朝日の別の番組ですが、「(もっと自転車取り締まれ!)どうでもいいところばっかりでネズミ捕りばっかして」なんて発言も飛び出しましたね。歩道の自転車スピードに執拗に難癖付けるのに、車に関してはネズミ捕りはやめろ、そして猛スピードで重大事故が起こっても全くの無視というわけです。考えてみれば道路交通法の改正であおり運転の重罰化が始まって、あたかもそれにカウンターするかのようにテレ朝が自転車を叩き始めているわけですね。あおり運転取り締まり強化など至極当然のことのように思えるのですが、テレ朝局員にはそれが弾圧に感じられるほど、日頃乱暴な運転をしているのでしょうか?