昨日６月２３日から今日６月２４日にかけてのNHKは、
自転車で “あおり運転” か車傷つけた疑いで男逮捕 東京 杉並
このニュースについて、執拗にやっていましたね、私が確認出来ただけでも少なくとも晩の９時台、１１時台、それに翌朝にも何回も繰り返してやっていました。昨日には他にもこのニュースもあったのですが、
無免許で飲酒運転か ひき逃げなどの容疑で男逮捕 女性が重体
こちらは完全に大阪のローカルニュースとなってしまっていて、一般には知られていないかもしれませんが、飲酒無免でしかも逆走で女性を重体にさせるというまことにひどい悪質事故なのです、容疑者は記憶がないなどと供述しており、マスコミがろくに報じない状況では証拠不十分ということにもなりかねません。そうした重大事故が昨日発生したのですが、NHKのこれらの全国枠ニュースでは全く見ないままでした。この重大事故よりも、被害は最大でも車の損壊にとどまる自転車あおり運転の方を繰り返し報じるということをNHKは選択したのです。
そして午後１１時台のニュースでは、３分もの時間を使い、自転車あおり運転の法規や処罰の説明までもしっかりやっていたのですが、その直後に「未来スイッチ、横断歩道が危ない」という番組をやっていたのですね。信号のない横断歩道で、車が停止義務を守らないということを取り上げたものでした。非常に珍しいですね、東京や大阪の放送局、新聞がこのことを取り上げたことなどほとんど見たことがありません。しかし気になることもあって、マスコミが自転車を叩く時に必ず持ち出してくる法規や処罰に関しての説明が、栃木県警の作ったVTRの一場面という形でしか出されていないのですね。まあそれでも、そうして出したことで番組としては主張を出したということなのかもしれませんが、自ら説明するということは避けているわけです。何らかの強烈な圧力の存在を感じさせるところです、スポンサーの圧力でしょうか。あれ？NHKはスポンサーの圧力などないはずですよね、実際のところ番組のスポンサーだから気に入らない放送をしたらスポンサーを降りる、という単純なものではなく、もっと包括的にマスコミに圧力が掛けられているもので、それからはNHKも逃れられるものではないのでしょう。そして番組の最後は歩行者の礼の気持ちが大事とかいうことで締めています。違反行為を繰り返しているドライバーに対して礼の気持ちが大事ということですね。番組全体としてドライバーへの批判は避けていて(違反行為のVTRは批判として機能していましたが)、この番組の存在自体は大いに評価出来るのですが(他にはこのことを取り上げた報道など全くといっていいほどありませんし)、自転車のこととなると頭ごなしに違反の糾弾、取り締まり、規制の強化だ、とすぐなるのとは大違いと言わざるおえません。
