大阪交通ニュース(はてなブログ版)

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八街市の事故をまさかの完全黙殺、羽鳥慎一モーニングショーは飲酒ドライバーの味方です!

千葉県八街市で一昨日6月28日非常に痛ましい事故が起きてしまいました。

www.sankei.com

さすがにワイドショー各番組も時間を取って大きく報道していました。この件について気になるのは容疑者が「人が飛び出してきた」などと供述していることです。今となっては監視カメラに誰も映っていなかった、ブレーキ跡もないなどと状況と合わない、というように否定的見方が主になっていますが、当初は無批判にそのまま報じているマスコミ報道もありました。今回はあまりに重大な事故になっていまったため速やかに供述が否定される流れになりましたが、ここまで注目されなかった場合はマスコミも報道を修正しないままだったのではないか、あまつさえ死人に口なしで裁判でもそのまま通ってしまったこともあるのではないか、トラックドライバーの間でもそう答えることによって責任を逃れるというのが常套手段になっていたのではないか、そうした想定も成り立つところです。そしてこの供述、その何者かの飛び出しというものが事実無根であった場合には、明確な虚偽告発、名誉棄損にあたるわけですから。警察もそういう加害者側が自分に都合のいい供述をしてきた場合には、まずドラレコ映像の確認をして、マスコミもその存在を確かめてから報道するようにしてもらいたいものです。今回は流石にそんなことは見当たりませんが、過去には歩道突入事故をあたかも被害者が交差点の真ん中で突っ立っていたかのように報じたり、現場の周りには最初から信号など全然ないのに、あたかも横断歩道の信号を回避して不規則横断したかのように報じたり、などと隙あらば事故の矮小化を図ってくるのがマスコミですからね。

そして意外というか、当然だったというか、この件に関して極めて報道が少なかったのがテレビ朝日のワイドショー番組です。他番組はそれぞれ20分~40分と時間を取る中、「大下容子ワイドスクランブル」は事件翌日(6月29日)の番組冒頭で4分ほどだけ、そして「羽鳥慎一モーニングショー」では事件翌日(6月29日)の番組最後の方のニュースコーナーで1分だけ、コメント類全くなしでした。今日(6月30日)の放送もチェックしましたが全く扱い無しです。「飲酒死亡事故死者は年100人まで減った、これ以上は警察の取り締まりでは限界がある!」「警察の権限が拡大するのは問題だ!」なんてちょうど1年前の放送でぶち上げておいて、どの面下げてして今回の件を放送するのかと待ち構えていたら、まさかの無視でしたね。飲酒取り締まりにも異を唱える1年前の番組の見解を撤回するつもりはないと、ある意味一貫した姿勢です。交通関係全般は扱ってこなかったというならまだしも、これまで自転車は執拗にやり玉に上げ続けてきたわけですからね。これではこれまでの一連の自転車叩きは、やはり本来車に向けられるべき取り締まりを自転車に行わせる為の策謀だったと言わざるおえません。

まあこの番組のことは置いておくにしても、他番組では飲酒運転の更なる厳罰化も主張されていましたが、取り締まりが伴わなければ実効性があるものにはならないでしょう。実際淀川河川敷ではこうした看板が今も見られます、

 

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これは公園当局がバーベキュー客の飲酒運転を把握しているということではないでしょうか。取り締まりが不十分な状況で重罰化だけを重ねても、却って取り締まりにブレーキがかかるだけではないかと思われます。例えば極端になりますが、飲酒運転は死刑だ、無期懲役だ、となると間違いなく取り締まりには躊躇が生じるでしょうから、それよりも更なる取り締まり、飲酒検問の増加、こうした番組内では度々言及されていますが、一向に実現の知らせがない呼気感知装置の実現が必要でしょう。