大阪交通ニュース(はてなブログ版)

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規制派の頭目、日本ユニセフも容認した最悪の有害情報

何やら今また東京都が青少年に有害などと口実をつけて、漫画アニメを狙い撃ちにした表現規制条例を成立させようと蠢いているようですが、それよりももっと実際に影響力がある形で有害で悪質な情報が社会に対してばら撒かれているのです、いわゆる「童貞叩き」の言説です。
「童貞叩き」とはある年齢以上になっても女性との性交渉した経験が無い男性をひたすら馬鹿にし、蔑み、挙句の果ては女性の声を借りて「気持ち悪い」などと断罪するといった風潮のことです、以前は雑誌やテレビ番組などでこういった風潮を煽るような言説を頻繁に目にしたものですが、最近でもヤフーのトップページに「年齢=彼女いない歴の男は気持ち悪い」などという記事が掲載されたことにもあるように、まだ完全に無くなったわけでもないようです、こういったものが性質悪いのは自ら望まなければ目にすることも無い漫画やアニメなどと違い、普通に生活していてもどんどん目に入ってくる、若しくは目に入るように情報がばら撒かれているということです。
この「童貞叩き」というものは、まず何よりも実際に童貞の男性への侮辱であり人権侵害です、またこういった言説が若い青少年の耳に入ってどういう影響を及ぼすでしょうか?一刻も早く女性と性交渉をしたい!というよりしなければいけない!と思うに決まっています、むしろこういった「童貞叩き」というものは青少年に性交渉をするよう脅迫するのが目的とも言えるでしょう、そしてこのことは若年層の性交渉経験率の上昇や妊娠の増加、果てはデートレイプの発生にまでも影響を及ぼし、そのことは被害を受けた女性をも傷つけていることになります、そして世間では漫画アニメの悪影響ばかりやたら喧伝されるところですが、影響力といっても漫画アニメなどは結局は創作物です、そんな端から現実とかけ離れたものが現実に影響を及ぼすなどということがあるのでしょうか、例えば未だかつて必殺仕事人に影響を受けて悪人に対するテロを敢行した、などということはあったのでしょうか?無いでしょう、それに比べて「童貞叩き」言説が影響を及ぼしているのは実際の世論です、こういった実際に世論に影響を及ぼす言論の方がよっぽど影響力が強いに決まっています、相次ぐ少年犯罪報道に不安になって父親が娘を殺害した、なんて事件がかつてありましたし、最近でも自転車に乗った人が通行人に殴られるといった事件が何件か起きています、これも何度も繰り返される各マスコミの自転車叩き報道が実際に影響を及ぼした事例と言えるでしょう。
そして最近まで童貞叩きを行っていたテレビ東京系の深夜番組に「怒りオヤジ」というものがありました、この番組は色んな駄目な感じの素人相談者達にタレントが説教する、といったスタイルだったのですが、そこではひきこもり、ニート、高齢フリーターといった男性達にことごとく「童貞」という属性が加味され、そのことが嘲笑の対象となっていたものです、かつて朝日新聞に「ニート」よりももっと格好悪い呼び名を考えたらどうか?などという投書が載ったことがありましたが、この番組はさしずめそれを実行していたとも言えるでしょう、そしてこの番組に漫画アニメなども規制しろと声高に主張する団体、日本ユニセフの親善大使であり、自らもそういったことを主張しているアグネスチャン氏がのうのうと出演しているのです、まあアグネスチャン氏自体が童貞を叩いていたというわけではないのですが、それでも度々童貞を叩き、それが言わばウリ*1となっていたような番組に親善大使が無批判に出演するということは、いわば日本ユニセフは「童貞叩き」というものを容認しているということの証明となっています、漫画アニメに対する姿勢とはあまりにかけ離れたものと言えるでしょう。
そもそも昔とは違って女性が結婚に関してそれほど社会的圧力を受けないようになり、過去の「三高」などという言葉に代表されるように選択権を握った女性が相手に対する要求水準を高めてきたというこれまでの経過からすれば、売買春の存在を前提にでもしない限り高齢でも童貞の男性が産み出されてくるということは自明の理なわけです、そこでひたすら男性の側にばかり責任を押し付け、圧力をかけていたのが特にバブル期に一番激しかった「童貞叩き」というものなのです、もちろんこれはそれ自体が童貞の男性に対するもの凄い人権侵害であり、またこれにより性行為を焦った男性によって引き起こされた性暴力によって女性にも被害を及ぼさせるという最悪の有害情報なのです、創作物による悪影響などは漫画アニメに限らず最大限に見積もってもせいぜい教唆止まりです、しかしこうした「童貞叩き」言説は強制であり脅迫なのです、どっちが悪質かは言うまでもないでしょう。
そして漫画アニメの規制を企むECPAT日本ユニセフ、それに警察の生活安全局などが過去にでもこういった言説を問題視した、などということは全く聞きませんし(もしあったなら教えてほしいものです)、むしろ日本ユニセフなどは親善大使をその「童貞叩き」番組に送り込んでいる始末です、これはもう苦々しく思いながらも黙認している、などというレベルではなくむしろ積極的に認めているといってもいいくらいなものです、要はこうした規制派としても男性に草食化*2されても困るので「童貞叩き」は許容する、実際の人権のことなど全く考慮に入れていない行動だと言えるでしょう。
考えてみれば漫画アニメを槍玉にすること自体、人をその趣味によって変態扱いするという極めてセクハラじみた行為と言えます、童貞を始めとした性的弱者の逃げ場ともなりうるオタク文化をセクハラじみた言いがかりで潰そうとする一方、性的、社会的弱者を攻撃的に貶めるようなリア充的言説の横行は一切問題視しないという、ECPAT日本ユニセフ、警察の生活安全局、東京都青少年治安対策本部などはこういった弱い者に対する社会のセクハラ攻撃を加速させる人権侵害団体だということが言えるでしょう。

*1:司会のカンニング竹山氏は「この番組は童貞には世話になった」などとも発言していましたし、この番組の最終回は『童貞オールスター感謝祭』でした。

*2:最近でこそ草食系とか言われますが、以前だったら童貞と蔑まれて終わりだったわけです。