大阪交通ニュース(はてなブログ版)

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自転車叩きの急先鋒がBSに登場

8月以降自転車叩きを繰り返す毎日新聞馬場直子記者、それに平井来生編集副委員長が11月2日のBS11の番組 INsideOUTに出演していました、内容はといえば、
「自転車の対歩行者事故が増えている」
「自転車のルール違反が目に余る」
「自転車側が高額賠償請求されることが増えている、無保険の場合もある」
「自転車レーンの整備は進んでいない」
などといったこれまで毎日新聞紙上で散々繰り広げられた馬場直子記者の自論がまた披露されたもので、これといった目新しいところはありませんでした。
「自転車の対歩行者事故が増えている」ということですが、警察の側で数字を操作出来る事故件数しか出してこないのもいつもの通りです、というか交通安全白書には歩行者事故件数って出てないんですよね、死亡及びに負傷者件数は出ているのですが、これでは歩行者事故件数のうちの対自転車のものの割合がどれだけあるのか、もしくは歩行者死亡、負傷者件数のうち自転車加害の割合がどれだけあるのか、いずれもわからないようになっているんですよね、事故総数のうちにおける自転車加害のものは何だかんだいっても少ないんだということを隠蔽する目的があってこういう情報の出し方をしているような気がします、そういえばこの馬場直子記者、「自転車事故件数が増えているのは警察がきちんとカウントするようになったのではないか?」と司会者に問われて「それについては今取材中」などととぼけていましたね、都合の悪い事実に関してはそうやって黙殺するのですね、また「自転車のルール違反が目に余る」とか相も変わらず言っていましたが、それはマスコミが大仰に伝えて、イメージを増幅させている分もあるでしょう、別の側面から見れば自転車のルール違反がひどい、というのに関わらずそれを起因とした深刻な交通事故はあまり起きていないということにもなります、まあこの番組の冒頭に扱った自転車加害事故の例のように少ない事例でもそういったものが少しでもあれば、それが繰り返し大きく報道されることとなるのですが、ところが一方、自動車の交通違反に起因する深刻な被害の発生した交通事故は最近だけでもこれだけあるのです、
10月13日東京都青梅市横断歩道でトラックにはねられ自転車の女子大生50m引きずられ死亡「赤信号だったが止まれなかった」 毎日jp(毎日新聞ウェブサイト)掲載無し
10月19日埼玉県八潮市信号無視の車にはねられバイクの男性重体 毎日jp掲載無し
10月25日福井県坂井市飲酒運転の車にはねられ女性死亡 毎日jp掲載は地域欄のみ
10月26日大阪府門真市酒気帯び運転のゴミ収集車にはねられバイクの男性死亡 毎日jp掲載は地域欄のみ
10月29日千葉市中央区自転車の男性死亡、飲酒運転でひき逃げか 毎日jp掲載無し
11月1日東京都足立区死亡ひき逃げ犯逮捕、飲酒も 毎日jp掲載は地域欄のみ
今も現在進行形で沢山の深刻な交通被害を生み出し続けている自動車の交通ルール違反については大して取り上げず、一方でこれといった重大交通事故は引き起こしていない(もし起こったら大々的に報道されるでしょうが)自転車のルール違反についてのみ徹底的に槍玉にあげるという姿勢は明らかに公平性を欠いています。
一方昨日11月3日夕方のフジテレビニュース番組スーパーニュースにおいても自転車問題が取り上げられていました、内容は自転車道の問題点や課題などを扱ったもので興味深いものだったのですが、冒頭部分で自転車のマナーの悪さや事故加害についてわざわざお約束のように取り上げていたのは気になるところです、例えば高速道路の問題点や整備の必要性などを問う番組においてわざわざ車のマナーの悪さや後を絶たない事故のことなどを付け加えるでしょうか?何だか「自転車と見ればとにかく叩け!」という共通認識がマスコミの間で出来上がっているような気がしてなりません。