大阪交通ニュース(はてなブログ版)

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相手によって態度を変えるへタレマスコミに判決を批判する資格無し!

今日11月1日夕方以降の各ニュース番組は耳かき2人殺人裁判の死刑を回避した判決について長々と伝えていました、内容も死刑を求める遺族の声を大きく扱い、中には死刑を回避した判決に直接疑問を呈したコメントも見かけられました(テレ朝スーパーJチャンネル大沢弁護士「これはいかがなものか」、TBSNスタ山室弁護士「裁判官裁判であれば死刑の可能性高かった」)、公判や求刑の時の報道もそうですが、いわば素人が判断する裁判員裁判になってからも判決に圧力をかけるかのような報道を続けるマスコミの姿勢には疑問を感じます。
一方事件発生時には大きく報道された重大事件で、しかも死刑にするかどうかが焦点となった裁判だったというのに、別にその当時は裁判員裁判ではなかったというのにマスコミ、特にテレビでの扱いはほぼ皆無だったという事例もあります、2007年におこった長崎市長射殺事件の裁判です、この事件の裁判について特にテレビニュースではほとんど取り上げられず、判決前に遺族の声などを取り上げて死刑判決を導くかのような報道もほとんどなく、またこの事件は二審判決において一審の死刑判決が覆され無期判決となったのですが、その判決に対して疑問を呈するような報道も少なくともテレビでは全く見られませんでした、まあこの事件に関しては被害者が1人だけということで今回のものとの違いもあるでしょう、ではこれらの事件についてはどうでしょうか?

ヤミ金傷害致死 業者に懲役12年 広島地裁判決 「頭に炎噴射 残忍」
ヤミ金融」の取立てで債務者の家族に暴力をふるい、男性一人を死亡させたとして傷害致死や暴力行為法違反などの罪に問われた住所不定貸金業の被告に、広島地裁の岩倉広修裁判長は十六日、懲役十二年(求刑十五年)を言い渡した。
岩倉裁判長は「スプレー缶に点火して炎を頭に吹き付けるなど犯行は残忍で執拗。動機、経緯は短絡的で身勝手極まりない」と指摘。被告が別の傷害致死罪で服役し、仮釈放中に今回の犯行に及んだ点にも言及し、「規範意識の低さは明らかで、再犯の恐れが強い」と述べた。
被告は二〇〇〇年一二月六日、融資していた広島市東区東蟹屋町の女性方に押し入り、同居する男性に殴るけるの暴行を続け、約七時間後に死亡させた。別の債務者の家族二人にも暴行を加え、顔の骨折で五十一日間のけがをさせるなどした。
2004年2月17日中国新聞

兄弟殺害2被告無期と懲役16年
宇都宮地裁判決
栃木県黒磯市の調理師の兄弟を生き埋めにして殺害したとして、殺人罪などに問われた暴力団組員の、同市上厚崎、不動産仲介業の男と住所不定、無職の両被告に対し宇都宮地裁(肥留間健一裁判長)は18日、求刑通り無期懲役と懲役16年(求刑・懲役20年)の判決を言い渡した。
1999年11月19日毎日新聞

これらの裁判に関してのニュースはほぼゼロ、ここに取り上げた新聞記事以外にはどこも全く取り上げませんでした、先の耳かき事件などとは差がありすぎる報道姿勢といえるでしょう、そして長崎市長事件も含むこれら3事件にはいずれも容疑者がそのスジというか怖いところの関係者という共通点があるのです、そう、マスコミとはそういった怖い方々に対しては「死刑にしろ!」などとは口が裂けても言えないへタレ集団ということです、一方では勇ましく「死刑にしろ!」と散々世論を煽り、裁判に圧力をかけるようなことをしておきながら相手によっては全くもって口を閉ざし、あまつさえ事件そのものさえも全く報道しないままに終わらせようとしているのです、一方では死刑を求めるマスコミ報道に追い立てられ、回避するようなことをすればそれこそマスコミから批判の集中砲火を浴びせられるというのに、もう一方ではそうしたマスコミの圧力は全く無い代わりに今度は仕返しの恐怖に脅えなければならないというのです(これまでの報道姿勢からしても仕返しの凶行があったとしてもあまりマスコミは報道しそうにありません。)、これでは判決に至るまでの過程に非常に大きな差が生じてしまうのではないのでしょうか?人を「死刑にしろ!」などと最大級に重大で尊大なことを言うのなら、容疑者の属す、背後にいる集団によって事件の扱いを一変させる、というような卑怯で姑息な真似は一切止めて頂きたいものです。