大阪交通ニュース(はてなブログ版)

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毎日放送の原発擁護特集

今日(13日)の毎日放送夕方ニュース番組、VOICEの特集は関西(関西電力=関電)の原発についてのものでした、まずは関西(関電)の原子力依存率は51%ということが紹介され、原発の集中する福井で、あの福島の事故は怖いけれど、「原発のおかげで金をくれる」「原発のおかげで道路が出来た」などという声が紹介されていきます、次に出てきたのが若狭湾原発が集中したままでは何かあって全部運転停止に陥った時(運転停止で済んでればいいですけど)、困るからと和歌山県原発計画があった話が紹介されていました、恐ろしい計画があったものです、東南海〜南海地震はきっちり100年周期で確実に起こっており、次の周期がもう35年後に迫っているのです、和歌山に原発などがあれば今からビクビクしてなければならなかったでしょう。
その後この特集は、「関西の運転停止中の火力発電所の全能力合わしても240万kw、大飯原発*1の半分にしかならない、関西電力原子力総発電量は977万kwもある、この停止中の火力の分で原子力の穴を埋める程の能力は無い。」といったふうに展開していき、あくまで原発の必要性と脱原発の難しさを説いていきます、しかしこの特集では関西電力が水力で818万kw、火力で1780万kwの発電能力を保持していることを全く隠蔽したまま話を進めていっているのです、原子力依存度51%とか言っておきながら、水力、火力合わせると原子力の2,5倍も発電能力があるとは、いかに原子力依存度を上げる為に他の発電能力を余らしてきたかが分かります、それだけでなく関電は最近廃止している火力発電所が多いのです、このような嘘というか見え見えの隠蔽までして必死に原子力発電の存続を図るということは、何というか相当の旨味といったものが電力会社側にあることが伺えるところで、またその一方、物理的には脱原発は今すぐにでも出来そうなんだな、ということが分かってしまうところです。
まあ今回の特集はCO2などを持ち出して高所から原子力は必要だ!不可欠だ!と押し付けるようなところは無かったのですが、まあCO2の話など持ち出せるわけが無いですよね、MBSはCO2のことを考えればこれ以上の優等生はない自転車のことを過去に散々悪しざまに扱ってきたのですから。

*1:大飯原発は出力が大きく、ここだけで関電の原子力発電総出力の約半分を占めます。