大阪交通ニュース(はてなブログ版)

交通弱者のためのニュースを追求します、あとコメントは承認制にしています。はてなダイアリーhttp://d.hatena.ne.jp/delalte/より移転しました。

結局マスコミが自転車を叩いて出た成果と言えば、車による死亡、重体ひき逃げが激増したことだけだった

9月13件(0件)→10月11件(1件)→11月19件(6件)→12月29件(6件)
これは何かといえば、今年起こった車による死亡、重体ひき逃げ事故、及び飲酒死亡、重体事故(かっこ内)の起こった件数です(重複あり)、まあ私が関知している範囲内でのものなのですが、何だか最近やたら毎日のように死亡ひき逃げ事件のニュースを目にするなと思っていざ数字を取ってみればやっぱり激増していたというわけです、今年の10、11月から12月にかけてマスコミの自転車叩きは非常に凄まじかったのですが、明らかに歩調を合わすようにはっきりと影響が出たのはこういった数字だったというわけです、どう考えても一番大きな交通加害者集団は自動車(の運転者)に決まっています、それを差し置いて、大した加害行為をしていない自転車ばかり、それも重箱の隅をつつく様に粗探しをして、事故責任を全て負わすかのような報道を続けていれば、車の運転者に免罪意識とあらぬ被害者意識まで呼び起こし、それがこのような粗暴運転による重大事故の増加ということにもなったのでしょう。
まあ、11月、12月の年末といえば、こういった重大事故は増える傾向にあるのですが、
08年 9月10件(2件)→10月16件(3件)→11月19件(6件)→12月21件(4件)
09年 9月14件(5件)→10月14件(1件)→11月13件(4件)→12月23件(7件)
10年 9月10件(2件)→10月23件(3件)→11月11件(6件)→12月21件(3件)
自動車の粗暴運転に対する啓発をしていかなければならないのにそれは一切せず、それとは全く別の、弱いものいじめの自転車叩きを繰り返した末がこの結末というわけです、今年の前半などはこういった重大事故が非常に少なく(諸々あって、報道が無かっただけかもしれませんが)いい流れできていたのが、マスコミの一方的なバランスをとぼしく欠いた報道のせいで全てご破算になったというところですね。
だいたいいくら一部の自転車に目に余る行いがあったとしても、毎日のようにテレビで何十分もかけて自転車を槍玉にし続けるというのはもはや異常でしょう、一方上記のように車の粗暴運転による事故が、それもはっきりと死者の増加も伴う形で急増しても、それに関しての報道はほんの僅かなものです、だいたいからし毎日放送で仕事をしていた放送作家大阪維新の会の市議までもが飲酒ひき逃げ事件を起こしているのですからもうどうしようもありません、ノンブレーキピストで漫才師が摘発された(それも片ノンブレーキ)なんてことよりもよっぽど重大で深刻な事態だと思うのですが。やっぱりマスコミによって大々的に繰り広げられた自転車叩きというものは、自動車の危険から人の目をそらし、取締りを緩和させ、事故責任を交通弱者に負わせる(それこそ死人に口無し事故処理、道路形態、交通ルールの車優先化)為の横暴ドライバーらによる悪辣な企みだと言わざるおえません。