大阪交通ニュース(はてなブログ版)

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横暴犯の言い分を聞き入れ、通学生にマナーを説く産経新聞

今日、産経新聞サイトにこのような記事が載りました。

「こいつらひいたろか」通学路暴走、逃げ惑う生徒の動画拡散、大炎上…事件があぶり出した通学マナー
http://www.sankei.com/west/news/170613/wst1706130002-n1.html

この記事の最後の部分で、まるでこの事件の犯人を代弁するかのように、道路に広がって登校する中学生のマナーが悪い、そういう住民の声もある、などというように書かれているのですね。しかしそもそも登校時間に通学路となれば本来はスクールゾーンにすべきではないでしょうか。もちろん道路事情もあり、一律に進入規制は出来ないのでしょうが、優先すべきはやはり通学の安全であって、歩道もないような狭い道においてまで、車の為に前もって道路を常に空けておけというのはやはり身勝手ではないでしょうか。
そもそもマスコミは、これまで「歩道において歩行者と事故を起こしたら、いかなる場合でも自転車の責任100%」などと言い、ベルを鳴らすことすら問題視してきました。ところが今回の件についてはあの暴力的なクラクションに対して、フジテレビのとくダネ!などはその暴力性を指摘することはなく、「クラクションを鳴らしていたから殺人未遂ではない」これですからね。自転車を叩く時には歩行者の権利を絶対のものとして都合よく利用するのに、車と対立する局面となると一転、狭い道に来てまで歩行者の側に配慮と譲歩を要求するという、まことにご都合主義で自分勝手な報道姿勢を見せてくれています。