大阪交通ニュース(はてなブログ版)

交通弱者のためのニュースを追求します、あとコメントは承認制にしています。はてなダイアリーhttp://d.hatena.ne.jp/delalte/より移転しました。

自転車の歩道走行とは実は極めて安全なものなのではないか?

2010年
1月10日東京都大田区 信号無視自転車による横断歩道上での事故
5月13日群馬県甘楽町 歩道の無い橋での事故
10月7日栃木県宇都宮市 狭い坂道
11月6日岐阜県下呂市 歩道なし片側一車線道路
11月10日茨城県つくば市 幅6m片側一車線道路
2011年
5月29日高知県須崎市 歩道
6月22日東京都世田谷区信号機付き十字路片側一車線
6月23日滋賀県草津市T字交差点(10月27日の報道で信号無視追加)
7月8日福岡市西区 センターラインの無い幅6メートルの下り坂
7月15日相模原市中央区 市道沿いの自宅から自転車を押して出てきた
これが去年と今年(もちろん今年は今現在まで)の私が知っている限りの自転車加害歩行者死亡、重体事故と、そのおこった道路状況です、見ての通り歩道上でのものは一件しかありません、むしろ歩道も無い車道でのものが多いように思われます、考えてみれば私も自転車で車道を走る時には後ろから追いたてられるのを恐れてかなり飛ばしますからね、一方歩道上ではそういった後ろからのプレッシャーも無いわけですから、のんびりと走れるわけであり、自転車の対歩行者事故が2700件とか言いますが、実はそのうち歩道上でのものは案外少なかったりするのじゃないでしょうか?この2700件のうちどれだけが歩道上のものなのか、警察や行政内部にデータが無いわけは無いのですが、それを伏せたまま大扇動を行い、性急に歩道走行規制を一気に押しすすめる官民(民はマスコミ)一体となった動きには詐欺的なものすら感じられます。
それはそうと自転車には車道走行をする時左側に寄って走行する義務というものがあるのですが、あまりそればかり守っていると自らも危険で、また歩行者に危険を与えかねない状況というものも確かに存在します、例えば路上駐車のドアの開くのには常に警戒しなければいけませんし、路上駐車の陰に子どもが座り込んで遊んでいて、そばを通り過ぎるとき直前まで気づかなかったのでヒヤッとした思いをしたこともありました、はっきりと歩道と車道が区切られているような所や、よほど先に何も無い事が確認出来る状況で無い限り、車道の左端を通るということにもまた危険が伴います、そしてそのような状況でも情け容赦なく後ろからプレッシャーをかけて来るのが、まあ全てとは言いませんが、一部の横暴なドライバーなわけです。
例えば、この話は以前にもブログに書きましたが、私が自転車で車道を走っていていると横断歩道でいかにも渡ってきかねない感じで歩道の最前方に人が居たので(勿論こちらの信号が青。)もし渡ってきたとしても回避出来るように道路の真ん中寄りを走っていたところ、後ろから大阪市バスにクラクションを鳴らされました、また路上駐車の向こうに逆走自転車が見えたので余裕を持って道路の真ん中を走っていたら後ろから乱暴にクラクションを鳴らされ、乱暴な感じで抜かされていったこともあります(その車は先の交差点では歩行者にもクラクションを浴びせかけているようなかなり悪質な運転だったわけですが、まあ勿論逆走も悪いですけど。)、私が居なければそれこそその車、逆走自転車をひいていたかもしれないのですが、そしてそのように自転車が端に寄らされて一番危険な状況となるのが歩道の無い道路です、それも車には対向一車線が保障され、余った僅かなスペースを自転車と歩行者を分け合うような道路は歩道上などよりもよっぽど危険な空間だといえるでしょう、

そしてそういった場所で自転車加害死亡事故が多くおこっているのですし、2700件の自転車加害対歩行者事故というのもかなりの部分こういったところでおこっているのではないでしょうか。
そしてその危険を倍加させるものがあるとしたらそれは勿論後ろからクラクションを浴びせかけ、道を開ける事を要求する横暴なドライバーでしょう、自転車乗りは車道を走る時には常に後ろから急かされ、スピードを出さざるおえないような状況になっているのです、自転車には車道の左側に寄って走行する義務があるといってもそれは対弱者保護義務というものがちゃんと守られた上でなければならないでしょう、それなのにこの自転車叩き報道の中で、日テレと朝日放送は路上駐車を避けて道路の真ん中に寄った自転車を映し出して、「あー左側を走行しなきゃいけないのに」とかいうことをやっていました、それこそ自転車に対する不当な憎悪を招き(まあこの最近の自転車叩き、全てが自転車に対する憎悪を思いっきり煽っているものですが。)、横暴なクラクションや後ろからのあおりを招きかねない危険極まりない報道、というか扇動だと言えるでしょう。
思えば限られたスペース内で歩道で歩行者と自転車が車に追い立てられることなく共存するというのは一つの知恵だったのかもしれません、実際「歩道上での」自転車加害事故数とかその推移とかいうものは一切出されていないわけですから、そんな風に成り立っていたバランスを自転車への憎悪を駆り立てることによって一気にぶちこわそうというのが、今回の自転車への憎悪に燃えるマスコミや当局の動きというわけですね、これからどうなるのでしょうか?まあ例えこれによって自転車の事故被害が急増したとしても自転車のマナーに帰する報道や発表がなされてお終いになるのでしょうけどね。