大阪交通ニュース(はてなブログ版)

交通弱者のためのニュースを追求します、あとコメントは承認制にしています。はてなダイアリーhttp://d.hatena.ne.jp/delalte/より移転しました。

今日もフジテレビと朝日放送で悪質な自転車叩き

今日(9月22日)も夕方ニュースにおいてフジテレビスーパーニュース(全国枠)と朝日放送ゆう+(ローカル枠)において自転車叩きが展開されていました、フジテレビの方は何だか大阪の自転車マナーが悪いとか言い出して、相も変わらず自転車が信号無視をしているところをしつこく映し出していましたが、そのほとんどは信号の変わる際のいわゆる駆け込み横断であり、そこをうるさく言うのなら車だって信号の変わる際ばかりか、完全に信号が赤に変わってからも強引に横断していき、歩行者の側が信号が青に変わってからもその強引横断の車を待ってからでないと横断歩道を渡れない、なんてことはもう日常の光景なのですが、そんなことはどこのマスコミも取り上げてくれませんね、また御堂筋で自転車が狭いところを暴走する!とか殊更取り上げていましたが、そんなこと言うのなら、
 
このように側道の路側帯を当然のように占領し続ける路上駐車も問題視しなければいけない筈です、これさえ無ければ、まあ一方通行で南方向のみですが、側道を走れるようになるのに、また脇道においても、
 
このような路上駐車が常態化して、自転車の走行域は減らされ危険にさらしておきながら、自転車の歩道走行のみ槍玉にあげるとは何たる弱いものいじめでしょうか、また、大阪では交通事故における自転車関与の割合が高い、死亡事故における歩行者、自転車信号無視確率が高い、などと紹介されてもいましたが、自転車関与の割合が高いというのは、まあその直前にも自転車保有率が高いとテロップが出ていましたが、ただ単に自転車がよく乗られているというだけの話で、信号無視の方も他県のニュースでよく見かける信号の無い交差点での事故の割合が少ない、というだけの話でしょう、別にどちらもそんなに意外な数字とも思えないのですが、そこをこの番組は全て「自転車のマナーが悪いせい」という方向に向かうよう印象操作をして、またしつこく浪速区2人死亡事故で自転車のみに責任が問われている件を持ち上げ、このような方向に司法判断が傾くよう誘導しているというわけです、とにもかくにも自転車側の権利縮小を狙った悪質極まりない誘導報道と言えるでしょう。
そして朝日放送ゆう+では自転車無灯火を槍玉にした特集がありました、先週テレビ朝日で自転車叩きがあったみたいだったので(関西放送無い枠)、そろそろ後追いで自転車叩きがあるんじゃないか?と思っていたら案の定でした、これまでもよくあったことです、どこからか圧力でもあるのでしょうか、「通学路を暴走する危ない車」とかだと決して後追いなどは無いのですけどね、そして番組の最後では大谷昭宏氏がそんな自転車は没収してしまえ!などと気持ち良く暴論を発しています、死亡ひき逃げが起こっても完全無視して、また14日には橋下知事が飲酒運転撲滅など交通取締まりの強化をするという記者会見を行ったのですが、それを完全に無視するというように*1、自動車に対する交通取り締まり強化の機運が高まることについては徹底的に恐れているような番組が、こと自転車相手になると居丈高になるのですね。

*1:これが自転車(のみ)の取締りを強化するというものだったら大々的に報じたことでしょう