大阪交通ニュース(はてなブログ版)

交通弱者のためのニュースを追求します、あとコメントは承認制にしています。はてなダイアリーhttp://d.hatena.ne.jp/delalte/より移転しました。

フジテレビとくダネ!にて、また自転車叩き。

今朝(6月3日)のフジテレビ朝のワイドショー「とくダネ」にて、大分市での死亡事故からスポーツ自転車の危険について取り上げていましたね。最近のワイドショーは車の事故についても大きく取り上げていたわけですが、分断処理し易い高齢者事故の池袋、運転者側に決定的な過失の見られない大津の件については大きく取り上げていましたが、信号無視の木更津、信号のない横断歩道を乱暴に右折の愛知西尾の件など、本当に悪質なものについてはほとんど扱わず、なるべく一般の運転者には矛先が向かわないよう配慮、選択がされているのですね。一方、今度の件ではひとつの死亡事故を皮切りに自転車の運転全体について危険だと煽る、自動車については「高齢者運転が問題」と分断処理、自転車については「全て問題」と一般化、いつもながら、巧妙に使い分けしていますね。

もっとも番組の内容も「これが自転車の危険な運転だ!」などと、いくつかのドライブレコーダー映像が紹介されていましたが、最初の自転車が突然右折して接触したというものは、自動車側が全然間隔を開けないまま追い越しをかけていますし、その次の自動車側に一時停止の文字が見えるものについては、そもそも自動車の方も減速せずかなりスピードを出していて、自転車が現れなければ到底停車していたようには見えません、その次の車が左折しようとしたところを自転車がすり抜けていった件は、路上駐車で道幅が狭くなっているところを車が何の注意も払わず、乱暴に左折したようにしか見えません、そもそもウインカー点けていたかもわかりませんし、あのようなウインカー出す相手が車ではないところというのは、いかにも不点灯が発生しそうな状況ではありますね。自転車や歩行者が相手ならドライバーも舐めてきてウインカーを出さない、なんてことはいくらでもあります、私もされていますから。これらの映像は私には車の危険運転集としか見えませんでしたね。

あと自転車の危険運転についていくつか取り上げていましたが、手放し、携帯ながら、無点灯などについては確かにその通り危険な行為なのでしょうが、手放しや携帯ながら運転のVTRについてはいかにもやらせ臭いものでしたね、フジテレビは到底スピード出ていないようなところを取り上げて「ハイ!歩道で40キロ!」とかやった前科がありますからね。歩道走行に関しては、歩行者の妨害というところをやたら拡大解釈して、迫害を煽るような感じでしたね、自動車こそ、

 

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歩道での妨害行為をガンガンしていますよ、こちらについてはマスコミは一切取り上げませんが。そもそも、番組ではやたらと自転車のスピードが速すぎるなどと危険を強調していましたが、自転車で車道を走っていると後ろからクラクションを鳴らして煽ってきたり、威嚇するかのようにぎりぎりを掠めてくる車がどれだけ多いか、冒頭のドラレコ映像もおおむねそうした運転に見えましたね。車道だと追い立てられてスピードを出さざるおえなくなっているのです。

さて、最後に私の地元、大阪の淀川河川敷について取り上げられていました。しかしあの左岸、寝屋川市辺りであんな抜け道があるとは私も知りませんでした。あそこは路上でテニスの壁打ちしている人がいたりと、本道の方はなかなかカオスですからね。番組では自転車がちゃんとスピードを緩めて、安全に歩行者を抜いているところを、さも危険な行為をしているかのようなナレーションをしていましたね、すぐそばでは車が狭いところをどんどん走り抜けているのですが。


淀川河川敷を疾走する車5

 

そして私も過去散々取り上げたクソ柵ですが、

 

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番組では自転車のスピードを落すためとか紹介していましたが、そもそもあれは、すくなくとも表向きはバイクの進入を防ぐためにあるもので、またVTRにも駐車している車が見えていましたが、駐車場の出入り口で車と自転車の接触を、一方的に自転車に負担を掛ける形で防いでいるものですね。こういった公園に来てまで車優先を貫いているというわけです。