大阪交通ニュース(はてなブログ版)

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テレビ朝日が連日の自転車叩き、車の責任は捨象というやり口

昨日に引き続き今日6月18日にもテレビ朝日が、今度は昼のワイドショー番組「大下容子ワイド!スクランブル」にて15分に渡りまた「自転車あおり運転」について取り上げていました。まず最初にいつものようにVTRを流したのですが、相変わらず路上駐車のあるところで道路の真ん中に出たところを、さも危険運転のように扱ったり、見るからに歩道もボコボコで狭くなっているところで仕方なく一時車道に出たところを、「逆走だ!」と指摘したりと、昨日のものとは一部違ってはいるものの、やはり悪意に満ちたものでしたね。また、自転車利用者に対するアンケートで事故の危険を66%も感じた、自転車の事故割合が38%にも上る、などというデータも紹介されていましたが、それについて自転車側の原因を追究するだけの説明で、事故相手のことが全くないのですね、これだと自動車がどんなに乱暴で不法な運転で事故を起こしても、自転車側が悪いということにできます。事故原因が自転車側にある割合だけを抜き出して、相手のことは全く捨象した(第一責任の所在すら明らかにしません)大阪府警と同じやり口ですね。

最近はマスコミもあおり運転のことを多く取り上げていましたが、そのほとんどは車対車で被害者も車、たまにバイクが被害者(酷い事故が大阪でありましたね)の場合を取り上げていたもので、自転車及び歩行者が被害者の場合は全く取り上げてないのですね。ありますから、あおり運転は、猛スピードでまるで威嚇するように脇を掠めて行ったり、ちょっと道路の真ん中に出ただけですかさずけたたましくクラクションを鳴らしてきたり、自転車の立場でも歩行者の立場でのいくらでも経験しています。中にはそれこそそのまま事故発生になったものもあるでしょう。例えば昨日起こったこのひき逃げ事故、

ひき逃げで男性重傷、28歳男を逮捕 千葉

https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20200618-00000046-nnn-soci

映像を見ると故意に自転車をはねにいっているように見えます、ひょっとすると先週、もしくは時間的に微妙ですが昨日の自転車に対する憎悪を煽るテレビ朝日の放送を見て影響を受けたのかもしれません。

そういったものをこれまで一切取り上げていないのに、いきなり自転車のあおり運転のみを大きく騒ぎ出すのは、あまりにも一方的というものでしょう。

その自転車あおり運転の映像も昨日とは違ったものが一つ流されましたが、やはりただ車の前方を威嚇するようにですが、蛇行運転しているだけのもので、それ自体はたいして危険なものではないですね、危険があるとすればそれは蛇行運転している自転車側で、車の側はちょっと待っていればいいのですね。実際そのVTRでもドライバーは止まって難を逃れているわけですから。止まったりすればそれだけで大事故を招きかねない高速道での車のあおり行為とは根本的に違うものです。もっとも車を止まらせて実際に車の損壊に及んだり、ドライバーに危害を加えたりなどした場合は大したことないとは言えない事態になりますが、それは器物損壊、傷害というもので、今回の道交法改正とは関係なく以前から罪に問えたものになりますね。確かにこのVTRもドライバーの機転がなければそうなっていた可能性もあると思えるものでしたが。

そしてその後は、あおり運転から離れて自転車一般のルールだとか、高額賠償とかいう話に移行していきます。マスコミが車のあおり運転を取り上げるときには、例えば飲酒運転とか、ひき逃げとか、スマホながら運転とか、車の別の違反の話に移行することは決してないのですが、自転車の場合のみ叩きの材料をいちいち網羅的に動員してきます。そして最後にはコメンテイターがまた自転車ナンバー制を主張します、あまりにも執拗ですね、世界中どこにも例のない自転車ナンバー制を主張するならかなりの根拠が、例えば車と比べても重大事事故数が相応に多いとか、そういったものが必要なはずですが、何のデータも示すことなく、ほとんどそのコメンテイター個人の印象論のみで押し通そうとしてくるから酷いものです。データを出したと言えば、今日の放送で、自転車一斉取り締まりで摘発10人、注意150件というものぐらいでしたが、それくらいの数字はちょっと飲酒検問でもすれば叩き出せるものでしょう。