大阪交通ニュース(はてなブログ版)

交通弱者のためのニュースを追求します、あとコメントは承認制にしています。はてなダイアリーhttp://d.hatena.ne.jp/delalte/より移転しました。

車の違反では一転、温情を訴える朝日新聞

昨日(8月30日)の朝日新聞大阪版夕刊、社会面に大きくこの記事が載っていました(非会員だとweb版は最初だけ)、

せめてバス停まで…山あいで無免許運転12年 逮捕女性
http://www.asahi.com/articles/ASK8Z5RKTK8ZUBQU01D.html

老いた母の病院への送迎のために無免許だけど車の運転が必要になったと、同情させる内容になっていますが、数ある無免許運転の中で一番同情を引きそうなものを選んだとも言えるでしょう。そしてこの記事の件も無免運転が発覚したのはもらい事故とはいえ事故からで、この件の他にも何十年もの無免運転が事故から、中にはひき逃げ事故から発覚したのが数多く報じられています、朝日新聞では報じてないのが多いですが。このことから感じるのはそもそも無免運転の取締りが機能していないのではないか、事故を起こして発覚するのは氷山の一角で、まだ相当横行している深刻な事態なのではないか、ということです。
その朝日新聞、先週土曜日(8月26日)朝刊ではオピニオン欄に大きくこの記事を載せていました(こちらも非会員だとweb版は最初だけ)、

(ニッポンの宿題)自転車、「凶器」にしない 谷田貝一男さん、鈴木美緒さん
http://www.asahi.com/articles/DA3S13103082.html

「自転車が歩行者の間をすり抜ける」「猛スピード」などと難癖をつけ、歩道走行を禁止させようというあいも変わらずの自転車叩きです。歩行者の安全を大義名分に自転車を歩道から、それこそ無免運転、飲酒運転が横行している危険な車道へと追放しようという策謀です。そこでどれだけ被害が発生しようと知ったことかというわけです。そもそも歩道上においても、事故車が突入したり、駐車場の出入りなどで、重大な事故は車の方がよっぽど多く発生させているのです。数多くある危険のうち、自転車が及ぼす危険、それのみを大きく取り上げるというのは、まず自転車を迫害するという目的の不純な思惑からの報道姿勢に他なりません。そして自転車に対してはスマホながら運転、傘差し、イヤホンに至るまで強い調子で取り締まりを促しながら、自動車に関しては無免運転というそれ以上の重大な違反に関しても同情を呼ぼうとする、朝日新聞のこの報道姿勢はあまりにもあからさますぎます。