大阪交通ニュース(はてなブログ版)

交通弱者のためのニュースを追求します、あとコメントは承認制にしています。はてなダイアリーhttp://d.hatena.ne.jp/delalte/より移転しました。

自転車へ散々偏向報道をした挙句、世界でも類を見ない窮屈な規制を押し付けようとする毎日新聞

今日(8月30日)毎日新聞サイトにこのような記事がありました、

自転車事故:「自賠責制度の対象に」被害者団体が提言
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20100830k0000m040107000c.html

自転車にも自賠責制度を義務付けろ!とのことです。
そりゃ何としても事故被害者を救おうと思えばそうすることがいいのかもしれませんが、一方で自転車利用者には多大な負担と面倒を強いられる事になるでしょう、

車検のような機会がなく保険料の徴収も困難

との指摘もありますが、これを逆手にとられて自転車登録制を目論む動きとも連携しかねません、そしてこの提言の前提条件として、

自転車と歩行者の事故が急増し自転車側への高額賠償判決が相次ぐ中
自転車は車に比べて事故の被害が軽いと考えられてきたが、時代は変わり、裁判でも自転車側に厳しい判断が示されている

などといったことが挙げられているのですが、それは本当でしょうか?もしくはそれは正当なものでしょうか?
自転車と歩行者の事故が急増、ということですがそれは数少ない(自動車加害事故と比べれば非常に数少ないことには間違いありません)事例を殊更に大きく取り上げ、一方で自動車加害事故はなるべく小さくしか取り上げないということによって、自転車加害事故が深刻だという印象を浮かび上がらせるという情報操作のたまものではないでしょうか?現に毎日新聞は5年前の自転車加害事故を今さら持ち出したりして自転車の危険性を吹聴することに余念が無いのですが、その一方で、
8月28日大阪府岸和田市酒気帯び運転の軽トラックにはねられ高齢者死亡
8月29日飲酒運転でジョギング女性ひき逃げ 建設業の男を逮捕 大阪
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100829/crm1008292039014-n1.htm
8月29日千葉・市原市でひき逃げ、大学生重体
http://news.tbs.co.jp/20100829/newseye/tbs_newseye4513182.html
現にこの週末だけでもこれだけの悪質な自動車加害事件が起こっているというのに毎日新聞は完全に黙殺しているのです(実紙面に掲載が無いかどうかは未調査)、自転車加害事故については過去に起こったものを持ち出してきてまで大々的に叩き、一方自動車加害事故に関してはどんなひどいことが現在進行形で起こっていても黙殺する、自転車は危険だ!という認識はマスコミのこういった動きによって故意に作り上げられたものではないでしょうか?また、「自転車側への高額賠償判決が相次ぐ中」「裁判でも自転車側に厳しい判断が示されている」などとありますが、これはマスコミによって作り上げられた自転車叩きの風潮に裁判関係者が悪のりしたという一面はないのでしょうか?毎日新聞は8月21日の紙面で自転車加害者に高額賠償が命じられた例を列挙していましたが、同種の自動車加害の場合の賠償金はどうだったか?ということが非常に気になります、自転車にも自賠責制度を義務付けさせる方向に持っていく為に、こうした規制で潤う警察関係者とグルになった裁判関係者がその下地作りとして自転車には殊更に一段と高額な賠償を科すようにしているのではないか?との邪推も成り立ちます。
それにしても奇異なのは、あれだけ海外を引き合いに出して*1問題点の多い児童ポルノ法改正を強行させようとしている毎日新聞が、この件に関しては海外のことを一切持ち出さないことです、都合のいい時だけ「海外」を持ち出すんですよね。
とりあえず毎日新聞社がまずやらなければいけないことは、上記の8月29日市原市の重体ひき逃げ事件、まだ容疑者が捕まったというニュースは聞いていません、この事件を大きく取り上げて犯人逮捕に貢献することでしょう、交通被害者を持ち出してくるのならまずこういった最低限のマスコミの責務というものを果たして欲しいものです。

*1:一方海外で起こっている深刻な弊害については全く無視。