大阪交通ニュース(はてなブログ版)

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横暴車社会の権化NPO法人アジェンダやまがた

昨日(9月20日)の読売onlineにこのような記事が載っていました、

自転車道は渋滞の原因?廃止求め署名活動も
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100920-OYT1T00176.htm
山形市中心部のほっとなる通り(国道112号)に2009年11月に社会実験として設置された自転車道の廃止を求め、NPO法人アジェンダやまがた(児玉千賀子代表理事)が署名活動を始めた。

 自転車道の存続については、今年10月に可否も含めた判断が行われる予定で、今後の活動に注目が集まる。

 自転車道は、国交省山形河川国道事務所、県警、地元商店街が社会実験として、同市十日町から七日町の約1キロの区間に設置。合わせて幅8・5メートルとなる車道と旧自転車レーンのうち、東側の幅2・5メートルの領域をポールなどで仕切り、車が侵入できない自転車道にした。

 中心市街地活性化に取り組む同法人は、「荷さばきのトラックやタクシーの乗降などで、車道は実質1車線の状態。渋滞が発生し、買い物客らの利便性低下につながる」などと主張。同法人には商店街の関係者も名を連ねているという。

 一方、実験の実施団体である七日町商店街振興組合は、身内から廃止を求められる事態に困惑する。今年7〜8月に組合員を対象にしたアンケートでは、「継続すべき」が16%にとどまったのに対し、「継続すべきだが改善が必要」が36%、「やめるべき」が47%に上った。

 意見の中には「歩道の自転車が少なくなった」「ゆっくり買い物できる空間ができた」と歓迎の声がある一方、「渋滞して足を運びにくいという声を聞いた」「依然として歩道を走る自転車がある」などの指摘も少なくなかった。路上駐車対策の強化や、歩車分離信号の改善を求める声も寄せられた。

 わき上がる賛否に対し、同組合は「車優先か、歩行者優先か。街の発展する方向を含めた議論が必要だ」と説明。山形河川国道事務所は、「現時点では存続、廃止も含めて白紙の状態。まもなく、通年での調査や利用者アンケートの結果がまとまる。多くの意見に耳を傾けつつ、存否を理論的に分析したい」と話した。

 同法人は今後、署名活動に加え、県議会、山形市議会への請願提出などを行う方針という。

(2010年9月20日15時44分 読売新聞)

要は車にとって邪魔だから自転車道やめろ!というわけです、ちょっと自分達の利益が侵害される局面が生じれば途端に文句を言うというわけですね、そもそもこの商店街自体が荷捌きのトラックで渋滞原因を作り出してもいるのですから自分勝手なものです、それにしてもちょっと不便が生じただけでこのような政治的な動きが取れるのですから権力を持っているものは強いですね、交通弱者側からすれば、
 
このように歩道がろくに無いのに車道幅はきちんと取られていて、車の交通量が多ければ勿論危険ですし、少なければスピード出す車がいたりしてどちらにしても歩行者、自転車共に危険に晒されるような道路を何とかして欲しいですけどね、どうせ山形市もちょっと郊外に出ればこのような道路ばっかりなのでしょう、日頃散々優遇されていながらちょっとでも利害対立者の為に不便を被るような状況になると途端に文句を言い出す、日本の車社会の横暴を示す一つの事例ですね。
またこの記事には別の側面もあると思います、自転車の歩道走行を問題視する上で、自転車の走るところが無い、ならば自転車道を造ろう、というのが一般的な流れだったと思うのですが、いざ自転車道を造る段階になるとこのようなケチを付け、自転車を歩道から追放する動きのみが先行するというわけです、正に「自転車道建設という空手形を切る事によって自転車を歩道から追放する」といった詐欺的自転車迫害政策の動きがここに一部露見してきているということでしょう。