９月２０日神戸新聞のWEBにこんな記事が載りました、
歩行者対自転車の事故件数、１０年で６倍に 県内
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0003456247.shtml
毎度おなじみ自転車の危険記事ですね、いつも通り歩道走行を槍玉に挙げています、そして対歩行者の事故が増えているなどと警察当局の側で自由に操作出来る、増やすことが出来る数字を出してきているのもいつも通り、今度は是非死傷者など操作出来ない数字を出してきて欲しいものです、まあ歩道のことをいうならこういったものも取り締まって欲しいところですけどね。
一方９月２１日読売onlineにはこのような記事が載りました、
自転車でケータイにビシビシ違反切符…大阪府警
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100921-OYT1T00426.htm
大阪府内で自転車事故の死者が増えているのを受け、府警交通部は、悪質運転者の取り締まりを強化する。
「エコブーム」で自転車を通勤に利用する動きが広がったこともあり、今年１〜７月は死者が２６人に上り、昨年同期より２人増えた。このため、府警は警告にとどめていた無灯火などの違反行為でも積極的に交通切符をきる。
自転車協会（東京）によると、全国の自転車保有台数は、２００８年までの１０年間で約４００万台増えた。このうち府内が４分の１を占め、増加率も１７％と全国平均（６％）を大きく上回っている。
一方、府内の自転車事故件数は横ばいが続き、今年は死者が増えている。府警によると、今年１〜７月、府内の交通事故の死者は１０３人で、昨年同期より１５人減少。歩行者や自動車、オートバイはいずれも減っているのに、自転車だけが増加した。
こうした状況を受け、府警は近年、取り締まりを強化。違反行為のある運転者には「指導カード」を渡して警告するが、無視するなど悪質な運転者に交通切符をきるケースを増やしている。切符措置は０８年１１件、昨年３６件で、今年１〜８月は既に３２件に上っている。
だが、府警は事故死が増えていることから、いまだに危険な違反行為が横行していると判断。自転車対策を秋の全国交通安全運動（２１〜３０日）の府内重点目標に掲げ、これまで切符をきっていた信号無視や２人乗りだけでなく、携帯電話の使用などほかの違反でも切符をきることを決めた。
府警交通指導課は「自転車は事故に備えて保険を掛けることはほとんどないため、事故の被害だけでなく、事故後の補償も大きな負担になる。自動車を運転するのと同じような責任があることを自覚してほしい」と注意を呼びかけている。
（2010年9月21日12時34分 読売新聞）
今度は「事故件数は横ばいだが死者数は増加している」のを「いまだに危険な違反行為が横行していると判断」などと言ってそれもまた自転車弾圧の口実にしようとしているのです、加害ならまだしも被害に遭っている分まで弾圧の材料にされてはかないません。
読売新聞では報じられていませんが少し前の産経新聞では大阪府ではひき逃げ事件が増えているなどと載っていましたし、毎日新聞では、
飲酒運転：撲滅へ、啓発ジョッキ登場 茨木署、飲食店などに配布 ／大阪
http://mainichi.jp/area/osaka/news/20100921ddlk27040156000c.html
この記事の中で、
大阪府は飲酒運転による交通事故件数が、昨年まで３年連続で全国最多。
などとも紹介されています、大阪における自動車の運転というものも決して褒められたものではなく、自転車事故死者が増えているのは、
いまだに(自転車の)危険な違反行為が横行していると判断
などと一方的に切って捨てれるようなものではない筈です、大体からして大阪府では大規模な自転車迫害政策が取られているのです、何度も紹介していますが普通河川敷といえば自転車が車に脅かされることなく自由に通行することが出来る空間であるはずなのですが、こと淀川となると、
このように邪魔な柵が、それも車を引き入れる為に大量に造られ、非常に不快なものになっているのです、かといって並行する国道１号線はといえば、
車道は交通量が極めて多い上に歩道は極狭、このように河川敷では極めて不快、一方併走する国道１号では極めて危険という状況に自転車は追い込まれているのです、またこのように、
大阪の街に蔓延する有害交差点その１
http://d.hatena.ne.jp/delalte/20100630/1277908432
大阪の街に氾濫する有害交差点その２
http://d.hatena.ne.jp/delalte/20100705/1278321616
渋滞対策とやらで自動車ばかりをスムースに通させる為だけに自転車がまともに通れないような道路も沢山造られているのです。
このようにサディスティックに自転車を危険に追い込むような政策をしておきながら死者が出れば
いまだに(自転車の)危険な違反行為が横行していると判断
なんて言われては堪りません、そんなことよりも未だ横行するこのような、
路上駐車を取り締まって欲しいものです。
