大阪交通ニュース(はてなブログ版)

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自動車の税金を3倍にして一般財源化すれば財政難も一挙に解決

24日の日経新聞、5頁目のインタビュー領空侵犯というコーナー*1でまた自転車叩き論が展開されました、内容は「保険を義務付けろ」「歩道で危険だ」などとこれまで散々繰り返されたものと変わらない内容で自転車を槍玉にしたものでした、人ごみで自転車に乗ることも問題視していたのですが、それなら人ごみの中にでもクラクションを鳴らしながら横暴に突っ込んでくる車の方も何とかしてほしいものです、日本橋(大阪における秋葉原みたいなところ)のオタロード(通称)にてよく見られる光景なのですが。
ところで今月21日には仙台市で飲酒運転車が歩道に突っ込み、はねられた高校生が亡くなるといった事故があり、このニュースはテレビなどでも結構取り上げられていたのですが、この事故のニュース、日経新聞のWEBサイト(無料で見れる部分)並びに大阪版では全く掲載が無かったのです*2、ようは日経新聞を読む限りにおいては飲酒運転車が歩道に突っ込み人を死なせても完全に黙殺されるという一方、自転車が歩道で危険だ!という印象の刷り込みばかりが繰り返されているという事になります、余りに偏った一方的な報道姿勢と言えるでしょう、考えてみれば日経新聞というのはとにかく「法人税下げろ!」「消費税上げろ!」「社会保障費削減しろ!」「派遣労働規制に反対!」「TPPに参加しろ!」などと産業界の言い分ばかりを繰り返しているところでもあります、その日経新聞がこのように必死になって自転車の害について大々的に喧伝しているということの背景には産業界の意図があると推測することも出来ます、いま財政の破綻を防ぐ為には消費税大幅上げが必要などという試算が公開されたりしてこの国の先行きに不安の影を及ぼしているところなのですが、その一方で自動車税一般財源化については数年前話題になっただけで今は全く見聞しないものとなっています、自動車関連税は年間9兆あるとのこと、これを3倍にして全て一般財源化してしまえば消費税15%分が賄えるのです、これなら財政難も一挙解決ではないでしょうか?日経新聞が躍起になって自転車を槍玉にあげ、危険だなどと煽るのも財政難解決の手段として騒音排ガスなどで公害を振りまき、事故加害チャンピオンの自動車に目が行くのを必死に防ぎたいが為という気もしてきます、もちろんこのような政策をとればそれによる弊害もあるでしょうし、もしそのようなことが本当に議論される状況になれば各マスコミは狂ったかのようにこの案を非難することでしょう、しかし逆進性という面においては消費税より全然マシなことも確かであり、タブー視することなく一考の価値はあるものと思います。

*1:インタビュー受けたのは山内昌之東大教授、専門が近代イスラム史、国際関係史とは何だか古代エジプト吉村作治教授と近い感じですね

*2:他にも朝日、毎日の大阪版でも掲載無し