今日の朝日放送関西ローカルニュース「キャスト」にて自転車による死亡ひき逃げ事件が取り上げられていました、この事件は自転車叩きに度々引用されている事件ですが、東京で自転車ナンバーが話題になった直後だから案の定少年法をはじめ厳罰大好き大谷昭宏氏が全国での導入推進コメントまでしていました、要は自転車ナンバー導入への援護射撃だったというわけです。あの提言、原文を読むとあくまでそういう案もある、問題点も多い、というような書き方だったわけですが、大谷氏は何の留保も無く「付けよう！」というもう決まったかのような言い方でした、いかにマスコミが自転車を敵視して窮屈な枠(それも世界的に類を見ない)をはめることについてはとにかく手放しで歓迎し、導入に向かって世論を誘導しようと躍起になっていることがわかります。
それにしてもこの未解決自転車加害死亡ひき逃げ事件(被害者も自転車ですが)、マスコミは自転車叩きに利用できるとあって蟻の一穴とばかりにしきりに取り上げてきます、過去には読売新聞、毎日放送、朝日新聞がかなり大きく取り上げていました。それはいいのですが関西地方には他にもここ数年でこれだけ容疑者が逮捕されたというニュースを聞いていない(多分未解決)重体、死亡ひき逃げ事件があるのです、
２００９年
２月１１日滋賀県大津市ひき逃げか女性死亡
４月２９日神戸市須磨区ひき逃げされ女性死亡
１１月１４日大阪市港区転倒したバイクの男性トラックにひき逃げされ死亡
１１月２１日堺市西区車にはねられ男性死亡後続車ひき逃げ
１２月９日神戸市垂水区車にひき逃げされ女性死亡
２０１０年
４月１５日兵庫県播磨町車にひき逃げされ女性死亡
１２月２５日大阪市浪速区横断歩道で車にひき逃げされ男性死亡
２０１１年
５月１３日京都府精華町白い車にひき逃げされ自転車の男性死亡
６月２７日大阪市淀川区車がひき逃げか路上で男性死亡
２０１２年
４月２８日京都市南区ミニバイクの男性転倒重体単独事故とひき逃げ両面で捜査
そしてこれらの事件についてそれぞれ発生直後にちょっとやっただけ(それも概ね夕方ニュースは無視)なのを除けばマスコミに取り上げられたことなど全くありません、自転車叩きばかりに熱を上げるのではなくこれらの解決にも貢献して欲しいものです。
また今日はテレビ朝日夕方ニュース「スーパーJチャンネル」において歩道上で自転車と車の事故が増加していることについても取り上げられていました。その論調は「自転車の不注意で事故が起こる」というもので、歩道を進入路として侵入、占有、封鎖する車の横暴さを問題視する視点は全くありませんでした。そういう車によって歩行者も迷惑、危険をこうむっているのですが、実際死亡事故も起きています。歩道上での対歩行者事故は全責任自転車側にあり！歩行者にとって危険だから自転車を今すぐ歩道から追い出せ！などと即決め付ける姿勢とは余りに差がありすぎると言わざるおえません。また自転車にレーンを走らせることが解決につながるということになっていましたが、それも根本的な解決になるとは思えません、その車が車道に出るときにはまた接触の危険性があることになりますからね、何といってもこと車が相手となると弱者の自転車にまず改善を要求するというこの姿勢、極めて差別的です。
とにかく歩行者の安全を錦の御旗に自転車の徹底排除を言い出すのとは大違いで、歩行者をも含む危険お構いなしで車の既得権はとにかく温存しようとする、高収入テレ朝社員はほとんど大型高級車ドライバーなのでしょうが、強者である自分たちの立場はとことん押し通す横暴なこの姿勢、あまりに自分勝手と言わざるおえません。
