大阪交通ニュース(はてなブログ版)

交通弱者のためのニュースを追求します、あとコメントは承認制にしています。はてなダイアリーhttp://d.hatena.ne.jp/delalte/より移転しました。

「ドライバーがオドオドしなくてもいいように、少しでも違反を犯した交通弱者はひき殺しても罪に問われないようにしよう」これが朝日放送の公式見解

今日も朝日放送が夕方ローカルワイド番組「キャスト」にて10分以上に渡って自転車叩きを敢行していました。例の道交法改正自転車厳罰化などと煽っていましたが、先の各新聞などと同様改正試案6頁半の自動車厳罰化の部分は全く無視して、2頁しかない自転車の部分のみを大々的に取り上げるという相も変らぬやり方です。そんな自転車にのみ厳罰化を煽るマスコミですが、飲酒死亡ひき逃げの産経販売店長はじめ、NHKスポニチ毎日放送と身内から飲酒事故者を続出させているのです。飲酒事故は続出しているにも関わらず、何故か出てこないただの飲酒運転での摘発、これはただ検問で捕まっただけでは見逃してもらっていると考えるのが自然でしょう。それで飲酒運転がどんどん厳罰化されてしまえば、警察側はより大きくマスコミを脅す材料を手にできるわけで、そうしてみるとマスコミが自動車厳罰化は伝えず空文化を目論み、一方自転車取締りのみを必死に煽り続けるというのは、横暴ドライバーマスコミ構成員の血の叫びとも思えてきます。
番組では梅田(大阪中心街)の交差点で通行する自転車を槍玉に挙げていましたが、あの梅田というのは地下街が発達する一方、地上は交通弱者全般が遮断され横断も出来ず、車専用になっているところで、どうしようもなく自転車の通行が阻害され、困難になっているのです。通行手段をどうしようもなく奪っておいて、なおかつ通ろうとしたら槍玉に挙げるということは、もう排除に他なりません。
次に日本橋を取り上げていましたが、日本橋周辺など常に路上駐車が見られるところです。番組内でも二重駐車の車など出ていたのですが(ついでに言えば横断歩道直前)、そちらは全然問題にしません。そしてまた相も変わらず自転車のベルまでも問題にしていましたが、すぐそばの日本橋オタロードで乱暴に歩行者に向かってクラクションを鳴らす車については黙殺ですか?また歩行者だけにではなく、ちょっと前が詰まっただけですぐ乱暴にクラクションを鳴らすような車はほんとに目に付きます。そういったちょっとでも常に先を急がせる風潮の末に、山陽電鉄踏切事故は起こったのではないでしょうか?よっぽど危険な車のクラクションを不問にしたまま自転車のベルのみを問題視し続ける、安全のことなどはなからどうでもよく、ただ単に自転車を排除したいだけですね。
そして最後にコメンテイター大谷昭宏氏のとんでもない暴言が飛び出ます。

「交通弱者は何があっても保護するということでは駄目だ。欧米のように過失があったらドライバーの責任は一切問われないようにしろ!少しでも過失があったら大怪我しても保障は無し!」

欧米ですって?少なくとも欧州では横断歩道があっても歩行者はろくに信号を守らず、ドライバーはそれでも歩行者尊重を忘れず、クラクションを鳴らすことなどとんでもないとも聞いているのですが。確かにアメリカではこんなとんでもない例もありますが、

(交通)強者の横暴がまかり通る国アメリカ、それを目指す日本
http://d.hatena.ne.jp/delalte/20110810/1312974200

大谷氏にとってはこちらの状態こそが理想というわけなのですね。

「俺は交通弱者なんだからってやってると、ドライバーがオドオドするだけで。」

現状で交通弱者がオドオドしてないとでもいうのでしょうか?
そもそも自然状態では歩行者などが自由に通行できているところに、殺傷力のある鉄の塊で乗り付けてきて、道路を区切って優先的に走りまわるというのが車というものなのです。後から殺傷力のあるものを乗り回してくるドライバーが弱者への配慮義務を負うというのは当然のことであり、そのことを真正面から否定してみせた大谷氏は人権意識がゼロと言えます。何しろちょっと違反しただけでドライバー側の責任がゼロとか言うのなら、それこそ違反している人を見たのなら、回避義務も無くひき殺してもOKということになってしまいます。またそれだけではなく、いわゆる「死人に口なし」事故処理が大いに進む原因にもなるでしょう。
そもそも路上駐車や横断歩道上停車など、車の側が違反をした上で交通弱者側に迷惑を掛けていることも大いにあるのですから(この番組内でも二重駐車が取り上げられています)、車が弱者をひき殺してもOKというのなら、そういった車をいくら好きなように傷つけても、フロントガラスを叩き割っても、いいということにしてもらわないと割りに合いません。