大阪交通ニュース(はてなブログ版)

交通弱者のためのニュースを追求します、あとコメントは承認制にしています。はてなダイアリーhttp://d.hatena.ne.jp/delalte/より移転しました。

NHKがまた出鱈目ばかりの自転車危険論

昨日11月12日のNHK夜の23時30分のニュース番組、NEWS WEBでまた自転車の危険についてやっていましたね。内容は最近起きた自転車加害死亡事故を掲げてとにかく自転車は危険だ、そして歩道走行も問題視されていましたね。しかし、この冒頭で掲げられたうちの11月5日に起こったばっかりの船橋市の事故、これはむしろ下り坂においても後ろから圧迫をかけて道を譲らざるおえないよう追い込む車の横暴な運転や、転倒を招く危険な段差を放置、または嫌がらせのように設置している行政の責任を問うべきものでしょう。そこをなんでもかんでも自転車が悪いという結論に導くのですから安直と言わざるおえません。
そして番組では過去TBSなどにも出演していた自転車活用推進研究会理事長の小林成基氏が、とにかく原則的な自転車歩道走行禁止論を振り回します。しかし言っている内容は相変わらず無茶苦茶ですね。自転車としても歩道走行は危険だ、車道走行の方が安全などと言うのですが、最近目立っているのが車道での追突される事故なのです。10月30日には大阪市港区で自転車の男性が後ろからのひき逃げで死亡、11月8日には埼玉県川口市で国道の高架橋でトラックに追突された自転車の大学生が死亡(いずれももうニュースリンク先は消滅)
それに起こったばかりの、

山田町 車にはねられ男性死亡
http://www3.nhk.or.jp/lnews/morioka/6043485781.html?t=1447414797089

といった事故がほんの最近だけでも起こっています。また10分近く長々と喋っていながら、自転車が路肩や自転車走行帯を走行する際の一番の大敵、路上駐車について全く触れないというのはないでしょう、

こうした路上駐車一発でどれだけ危険にさらされることか、毎日放送ちちんぷいぷいでは石田英司氏がなんの根拠もなく「荷卸の車はいいんです!」などと断言していましたが、今回のNHKも全く無視するということによって同じことをしていますね。駐車監視員制度が導入された時など、NHKまでそうだったかは記憶も定かではないのですが、少なくとも民放各局は文句の大合唱でした、自転車の取り締まりは全力で煽るが、車のそれは全力で回避、全くもって自分勝手な報道姿勢ですね。
だいたいからして歩道における自転車の危険ばかり取り上げられ続けているわけですが、それよりもはるかに多く歩道上において歩行者、および自転車乗車者を殺傷しているのは先の宮崎市にあったような車の歩道突入事故、および、

こうした駐車場からの出入りの車なのですね。これらの危険については一切黙したまま、自転車を排除したいばかりにその危険ばかりあげつらうのはあまりに一方的というものでしょう。整理員も置かずに頻繁に車が歩道を横断して駐車場を出入りしているところなどいくらでもありますからね。
そして番組最後の方ではやっと車の運転の乱暴さにも少しは触れていました、いかにも飲酒運転をしているかのような乱暴な運転をする車は一定の確率で確実にいますからね、そもそもそこに出演しているようなマスコミ人からして飲酒運転を繰り返しているのですから、つい最近もこうした事故が起きています、

秋田魁新報社員が飲酒、当て逃げ 県警、書類送検
http://www.sankei.com/affairs/news/151105/afr1511050006-n1.html

自転車の危険ばかりあげつらいながら、一方危険な飲酒運転は未だ横行、そればかりか自らまでもが飲酒運転を止められない、NHKも局員が飲酒事故を起こしています。交通安全を言うのなら、まずやるべきことはマスコミ関係者が飲酒運転を辞めることでしょう。