大阪交通ニュース(はてなブログ版)

交通弱者のためのニュースを追求します、あとコメントは承認制にしています。はてなダイアリーhttp://d.hatena.ne.jp/delalte/より移転しました。

飲酒運転取り締まり反対者まで繰り出して自転車を叩くTBS

昨日(10月26日)TBSの昼のワイドショー番組、「ひるおび」にて17分に渡り例の自転車取り締まり強化について扱われていましたが、予想通り酷いものでしたね、まず高山俊吉弁護士が出てきて、自転車の取り締まり強化について「今度のは警視庁だけですが、今後は他のところにも広がるだろう」なんて、どんどんやれみたいなことを言っています、この人、2年前のあおり運転厳罰化の折には「厳罰化で適用には慎重になる可能性も」なんて言っていましたからね、自転車に対しては厳罰を煽るが、車に対しては慎重に、などと言うのです。あの2年前、6月30日のテレ朝モーニングショーは凄かったですね、この高山弁護士の言葉を受け継ぎ、別のコメンテイターが「適用には慎重になるだろうが、それも悪いことではない」なんて言っていますからね、自転車に対しては繰り返し厳罰を煽りながら、車については「適用は慎重に」などと言いだすのです、そしてこの日の番組ではこの高山俊吉弁護士は、飲酒運転取り締まりに対してまで異を唱えだしますからね、ここ重大なところですから、正確を期して録画している映像を見て文字起こしをしてみました、

 

羽鳥「2001年に危険運転致死傷罪が出来てから、飲酒運転の数は激減している(グラフに出されているのは飲酒運転死亡事故件数)ということなんです、これ、高山先生、適用は妨害運転罪、中々難しいところはあるかもしれないけど、こういった抑止効果というのは出てくるんじゃないか、あおり運転もこうやって減っていくんじゃないかということを期待している」

高山「一定の抑止効果はある、このことは明らかだと思うんですね、問題はそれが減りなずむというんですか段々ゼロにならなくなって横ばいになるんですよね、そういう状況が生まれてくる危険性があるんです、やはりその警察力によって、警察の力によって

犯罪を抑止するというのは一つの方法論としては力を持ってるんですけど、そこに全てを掛けるという形で対応していくというのは、法律家の私が言うのはおかしいかどうかわかりませんが、やっぱり問題はあると思いますよね、広い視野でみていきたい。」

 

 

 

この時出されていたデータによれば最新の2019年で176件も飲酒死亡事故が起こっていたのですが、この重大問題について「警察力によって犯罪を抑止するのは問題だ」なんて言い出すのだから凄いですね、警察力によらなければどうやって飲酒運転を抑止するのでしょうか*1。ここまで言った人物が自転車については厳罰化を煽り、またTBSはそういった人物を起用するのです。この日の番組では相変わらず歩道走行にスクランブル交差点通行も重箱の隅を突いたような法規を持ち出して全部禁止と煽ります、歩道走行などはマスコミが駐車監視員制度導入の時に散々グルとなって叩いたことによって取り締まりを抑止、路肩駐車が相変わらず横行し、それによって車道走行が危険なものになったのではないですか、またスクランブル交差点通行禁止というのも酷い難癖ですね、交差点の度にいちいち降りることを要求されるということですか、一方信号のない横断歩道での死亡事故は今年に入って41件起こっていますが*2、TBSは車の徐行、停止義務について報じたことなど記憶の限りはありません、八代国際弁護士はこの自転車取り締まりについて「報道されることによって抑止効果にもなる」なんて言っていましたが、信号のない横断歩道での死亡事故について抑止効果を発揮するのは断固拒否しているのがTBSということです。

TBSはドライバーにとって邪魔になる取り締まりは、死亡事故に直接関係してようが飲酒運転も含めて止めろ、そのリソースは自転車の些細な違反に向けろ、そう要求しているということです、その汚い魂胆を最早隠しもしていません。

 

*1:ほんとこの日の番組は凄かったです、この録画は永久保存版ですね。

*2:10月26日まで、前々回記事から東京分で10件追加、この短い間に発生した分で3件追加です。