先週末京都の街を歩いていたら警官が街頭に立っていて、何をするのかと思えばイヤホンつけたまま走っていた自転車の人を呼び止めて注意を与え、名前まで聞き出しているところを目撃しました。イヤホンつけたままの自転車走行はあくまで周りの音が聞こえないほどで聞いていた時に違法ということであって、すぐさま違反というわけではないはずなのですが、マスコミがさぞかし悪いことのように繰り返し報道されたせいですっかり違反ということにされてしまいましたね。一方、今朝このような事故が起こりました、
運転中に音楽プレーヤー 横断歩道の男性はねる
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000093326.html
軽乗用車運転中に音楽プレーヤー操作していたら死亡事故を起こしたとのことです。車を運転中音楽プレーヤー操作といえば川口市の4園児死亡事故もありました。考えてみれば車は急には止まれなかったりするわけですから、操作中に事故を起こすという可能性は常にあるわけです。その点自転車はどこでもすぐに止まれる状態が多いわけですから、操作中の危険ということに関しては自転車の方が大幅に少ないと言えるでしょう。もちろん自転車乗車中のイヤホンを禁じる理由としては周りの音が聞き取れなくなるということが主なのでしょうが、それは車でもカーステでガンガン流していれば同じことでしょう。音が外に漏れて聞こえていたりというのはよくありますし、それどころかスピーカーを外に向けて大音響を流しているのもあります。そうした車が、
「音量下げて」注意に怒りコンビニ店員殴打 傷害容疑で43歳の男逮捕 兵庫・明石
http://www.sankei.com/west/news/160421/wst1604210109-n1.html
こういう暴力事件まで引き起こしました。自転車のイヤホンばかりが問題視される一方で、死亡事故や騒音公害、暴行事件まで引き起こしている車のカーステについては一切問題にもされないというのは納得がいきません。スマホのながら運転でマスコミも自転車ばかり槍玉に挙げてたら車による死亡事故が連続して起こりましたが、この悲劇が現在進行形でまた繰り広げられているという状況です。
なおこの日はそうした取締りを見て少し嫌な気分になったため、その後は車の運転席を注意深く観察してみましたが、
結構何台もスマホながら運転車を見かけました。自転車の取締りというある意味楽な方(一目瞭然わかりやすいですからね)に流れて、より危険な車はそのままという状況になってしまっているようです。