大阪交通ニュース(はてなブログ版)

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違法改造車より自転車イヤホンを取り締まれ!これが朝日新聞の方針

www.asahi.com昨日、朝日新聞サイトに掲載されたこの記事、今朝(11月20日)朝日新聞大阪版にも社会面半ページもの大スペースをもって掲載されました。自転車のイヤホンを殊更問題にする記事ですね。朝日新聞大阪版といえば、

www3.nhk.or.jp隣府、ほとんど地元で起こった死亡ひき逃げを無視、

www.mbs.jpまさに地元、そこで起こった飲酒ひき逃げを無視、

www.sankei.com

この地元で起こった死亡事故は辛うじて記事はありましたが、ローカル欄で最小スペース、今回の自転車イヤホン記事はその何十倍もの大きさがありますね。そもそも、違法改造車がたて続けに大きな事故を起こしながら、マスコミはほんの一部を除き詳細な報道や解説は一切せず、そして今回朝日新聞は自転車イヤホンについて大きな記事を出したというわけです。違法改造車より自転車イヤホンの問題を優先し重要視する、これが朝日新聞の姿勢というわけです。

その朝日新聞、今回の自転車イヤホン記事を見るとこんなことが書いてあります、

「きっかけとなったのは15年、千葉市で男子大学生がイヤホンをつけて自転車を運転中、横断歩道を渡っていた女性(当時77)に衝突、死亡させた事故だ。」

自転車のイヤホンが特に問題となるのは車の走行音を聞き分けられない危険でしょう、歩行者との事故の場合はその限りではなく、ただ注意が散漫になるという影響しかありませんし、そうなると車のカーステも全く同様の話になるのではないでしょうか。この事故をきっかけに自転車イヤホンの取締りを強化するというなら、同様に車のカーステも問題にしなければいけないのではないでしょうか。しかし、繰り返される自転車イヤホン問題視報道とは違い、マスコミがカーステの問題を取り上げたことなど未だかつて皆無です。歩いていても、自転車に乗っていても、車からカーステの音が漏れ出ているのを聞くことなどいくらでもあります、外部の音が聞き取れなくなるという面からしても問題ではないでしょうか。

それにこの記事によれば「イヤホンを着けて乗る自転車の取り締まりを、千葉県警は全国に先駆けて強化してきた。千葉県警では2022年に1200件あり、全国の96%を占めた。23年も千葉県警は9月末までに、全国の88%にあたる574件を検挙した。」凄いハッスルぶりです、自転車イヤホンの検挙数ほとんどが千葉県だというのです。ところが、このきっかけとなった2015年より後、千葉県においては車のとんでもない重大事故が多発してますよね。

www.sankei.com2018年には過積載のトレーラーが横転、3人も死亡した事故、

www.sankei.com一昨年、2021年には記憶にも新しい八街市飲酒トラック児童5人死傷事故、

www.chibanippo.co.jp昨年5月には、なんと現職警官が大幅スピード違反の末死亡事故、

事故の起こった鎌ケ谷市粟野、そこの制限40キロ道路となるとこんな感じになります、こういうところを時速115キロで暴走したわけです。

www.yomiuri.co.jp今年6月にも大型トラックが信号無視で死亡事故を起こしています。千葉県警は自転車イヤホン取り締まりに精力を注ぎこむ一方で、車の過積載、飲酒運転、信号無視、スピード違反などの取り締まり、自らの綱紀粛正が疎かになっていたということはないのでしょうか。ここにきて違法改造車が派手に重大事故を連発しているにもかかわらず、ほんの一部を除きマスコミは黙殺、そして本日、違法改造車については全く黙殺していた朝日新聞が自転車叩きの大きな記事を掲載したわけです、交通取り締まりのリソースを自動車から自転車に向けさせようという圧力は確かに存在していて、マスコミはその圧力を掛けている尖兵であり、主体の一つなのでしょう。