大阪交通ニュース(はてなブログ版)

交通弱者のためのニュースを追求します、あとコメントは承認制にしています。はてなダイアリーhttp://d.hatena.ne.jp/delalte/より移転しました。

あまりにひどかったテレ朝の自転車叩き

昨日、3月1日午前のテレビ朝日の番組、報道ステーションSUNDAYにて、あまりにひどい自転車叩きが行われていました。番組ではまず女子アナウンサーが街頭に立って、出来たばっかりという自転車レーンを見せ、「このように自転車レーンも整備されてきていますが、その一方では自転車の引き起こす事故が社会問題に」などと言っているわけです。しかしその画面には、毎度おなじみ自転車レーン上に駐車している車がはっきりと映っているわけです。今まさに目の前にある路上駐車の問題はまったくもって見て見ぬ振りで、自転車の方が社会問題と、最初から先が思いやられる展開です。そしてまずは、自転車の危険な行状という感じで、いくつかのVTRが流されたわけですが、その最初のものなどは、信号の無い横断歩道にて、えらくスピードを出した車がクラクションを鳴らしながら渡ってきた自転車をはねる、というものだったわけです。あれ?これって自動車の乱暴な運転を告発するものじゃないの?というほどのものでした。これはスタッフが番組の方針に反発して、車の横暴ぶりを告発する為にわざと入れてきたというくらいのものです。これを自転車の暴走と受け取れるというのは、よっぽどの横暴ドライバー脳と言う他ありません。他にも続いていくつかVTRが流されましたが、どれも信号もあるのかないのかはっきりわからないくらいの小さな交差点での出来事であり、そのどれもで車の方が結構スピードを出したまま乱暴な運転をしているように見えるものでした。確かにケータイながらの自転車もありましたし、細かく見れば自転車の方にも過失はあるのでしょうが、それで車の方の注意義務違反を全て無かったことにされたらたまったものではないです。事故に関して自転車の違反が8割*1とも言っていましたが、この特に最初の件みたいなものまで自転車が悪いということにされた上での話だとしたら、まったくとんでもないことです。
「横断歩道であろうが何だろうが、とにかく車の前を邪魔するな!そして車がスピードを出すのは当然のこと、例え狭いところや見通しの悪かったり、歩行者や自転車が出てきかねないようなところでも問題視される云われはない。」
というのがテレ朝が提唱し、定着を図る交通道徳というものなのでしょう、ひどい話です。
次はこんな行為も罰せられる、などと取締りを煽った上で、自転車のケータイながら運転と、イヤホンしながらの運転を槍玉にあげます。あの、ケータイやカーステ操作しながらの事故なんて車がそれこそ死亡事故まで度々引き起こしているのですが。運転席を覗き込むのも気が引けますが、気が引けながらも注意深く観察していけばケータイながら運転の車は確実に見つかります。

自転車取締り強化を激しく煽る朝日放送の見下げた根性
http://d.hatena.ne.jp/delalte/20130621/1371825794
京都での新たな自転車迫害の動き、自転車ながら規制案について
http://d.hatena.ne.jp/delalte/20130705/1373039270

わかり辛いからちゃんと取締りをしているのかどうかなんてわかったものではありません。カーステ操作など違反ですらありません。そして車は死亡事故まで起こしても無視し、自転車ばかりあげつらう、「死亡事故を起こそうが何しようが、とにかく警察は車より自転車の方を取り締まれ!」というのが関係者が飲酒事故を多数引き起こすマスコミの主張というわけです、まったく大したものですね。

*1:まあこの自転車の違反が8割というのは、自転車の方にも違反があるのが8割ということで、裏を返せば何も違反がないのが2割もあるということで、それとは別に相手側の違反もあるということなんでしょうけど、自転車の方が悪いのが8割、と思わせる悪質な誘導ですね。