大阪交通ニュース(はてなブログ版)

交通弱者のためのニュースを追求します、あとコメントは承認制にしています。はてなダイアリーhttp://d.hatena.ne.jp/delalte/より移転しました。

突然自転車叩き全開のTBS

昨日(5月27日)TBS昼ワイド「ひるおび」夜ニュース番組「ニュース23」そして今日(5月28日)朝ワイド「あさチャン!」にて立て続けに自転車叩きが行われていましたね。

自転車の危険運転、6月から罰則強化
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2503635.html

何か罰則強化とか煽っているようですが、あくまでも何回かの摘発後に講習が義務付けられるというだけの話、それで摘発強化とか騒ぐのも、マスコミ、というかTBSの願望と思惑がもろに出ている感じです。
「ひるおび」の冒頭では自転車の信号無視のVTRがそれ見たことかと言わんばかりに流されていましたが、それいわゆる信号変わる間際の駆け込み横断のものだったのですね。車が駆け込み横断をやって、こちらは横断歩道青に変わってからも待たなければ危険、なんてことはもう日常光景となっているのですが。

「ひるおび」ではコメンテイターがこんな論理展開を見せていましたね、
「交通事故、自転車の犠牲者も多いが歩行者の犠牲者も非常に多い」→「自転車対歩行者の事故も増加している」→「自転車の目に余る行為の取締りをしていかなければ」
いくら自転車対歩行者の事故の事故が増加しているといっても、車の加害と比べたらそれは微々たるものです。先進国中では最悪という日本の歩行者交通事故死、その責任をどさくさ紛れに自転車のせいにされてはたまったものではありません。
スマホながら運転も相変わらず槍玉にあがっていましたが、車はそれこそそれで加害、それも死亡事故をも多数引き起こしているのですね。自転車と違って見え辛いですが、車でのケータイながら運転というのも気をつけていれば確実に多数目にするものです。「ニュース23」「あさチャン!」では歩道走行に難癖、「ひるおび」では横断歩道走行にも押して渡れとか難癖をつけています。路上駐車には一切触れないまま車道を走れとか一方的に話を進めているのですから、その上横断歩道でも押して歩けとか、そうなると乱暴に右折、左折してくる車の危険に晒される時間が長くなってしまうではないですか。実際過去には横断歩道で警官が自転車押し歩き中に、トレーラーにひかれて亡くなるという事故もありました。今月だけでもう3件も横断歩道での右折、左折車による死亡事故が起こっています。実際横断歩道にてとんでもなく乱暴に右折、左折してくる車には、それが全てとはいいませんが、いくらでも遭遇します。「あさチャン!」では歩行者を交わしていく行為にまでケチをつけていましたが、それこそ止まっている車を乱暴に追い越して、児童の列に車が突っ込んだ事故があったばかりじゃないですか。
そもそも歩行者にとって邪魔、危険だから自転車の歩道走行は駄目とかいうのなら、今後TBS社員全員、歩道も無いような、幅5メートル以下ですか、それくらいの狭い道には一切車を乗り入れないようにしてほしいものですけどね。車など存在しているだけで極めて邪魔で危険ですから。
全てがこの調子、車がやっていればもっと危険、その局面では車の方がもっと危険というものばかりを、ことごとく車に関しては無視、自転車のみをしきりに問題視しているわけです。考えてみれば車の運転に関しては、飲酒、無免許については仕方なく、というか完全に切断処理された上で糾弾されているわけですが、それ以外の、スピード違反、違法駐車を始めとして、乱暴な運転などといったものは、マスコミはここ最近一切取り上げることもなく、容認されているわけですね。先の児童列に車が突っ込んだ豊中市の事故などは相当悪質な運転なのですが、マスコミ自ら薬の影響とかしきりに言い出し、運転に関しての追及の矛は自ら取り下げる始末です。一方自転車に関しては、細々とした運転の作法にまで難癖がつけられる。「ニュース23」では「注意義務」とか口走っていたみたいですが、それこそこの自転車にばかり注意義務を問うというマスコミの作り上げてきた流れに乗り、逆に車の注意義務が危険なものまで含めてどんどん免責され、死亡ひき逃げでも気付かなかったから無罪とかいうとんでもない判決が出てくる下地が作り上げられているのであって、それは自転車のみならず歩行者をも含めた交通弱者全般にとって大いに脅威になるものです。