大阪交通ニュース(はてなブログ版)

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歩行者を詰めるアジアの文化

昨日のMBS昼のローカルワイド番組「ちちんぷいぷい」何やらクラクションがどうのと番組欄にありましたから、見たところ、この状況でもクラクションを鳴らせば違反になる、という設問や、クラクション鳴らしたほうが被害に遭った事件例などを出し、車のクラクションの暴力性を訴える方向ではなく、無闇なクラクションは違反に問われたり、トラブルの元になりますよ、という、あくまでもドライバーの立場に立った、注意を呼びかける内容でした、その割には会話の中でおばちゃんが自転車でベルを鳴らしまくって〜、とかわざわざ触れたりして、車の加害性については極力触れないが、自転車のそれについては執拗に指摘する、実にMBSらしい内容でしたね。
また一昨日のTBS昼ワイド番組「ひるおび!」では、先ほどの中国の横断歩道おじぎ動画からその背景となる中国の交通マナーについての特集がけっこう長く放送されました。あの動画の紹介だけでは果たしてああいう車に対して、あそこまでへりくだるという文化を日本にも根付かせたいのか、それとも中国の奇異さを表したのか、もやもやとしたものが残るところでしたからね。中国では横断歩道でも車が止まってくれないと、また結構交通量の多いところでも信号が無かったりということが指摘されていましたが、それより気になったのが歩行者への締め付けもけっこうきついことでしたね、監視カメラで見張られているとか、横断歩道にわざわざ改札機みたいなものが設置されていたりだとか、前回のこのブログで伝えた通り上海では車のクラクションがカメラで監視され、後で罰金を取られるということもありますし、車の他の行状もさぞやギチギチに監視されているはずですが、そちらの紹介は日本に波及しかねないためかあまりありませんでした。そういうTBSの傾向はさておき、中国当局が歩行者への規制も積極的に行っているというのもまた事実のようですね。そういえば私がよく持ち出す人口あたりの歩行者、自転車利用者死亡事故発生数、日本は欧米先進国との比較では数値が上(悪い)のですが、アジアの韓国、そして中国との比較になるとそちらの方がなお悪いのですね(ちなみに韓国の交通マナーの悪さも有名です)、アジアについては欧米先進国とは違い、歩行者など交通弱者優先の精神が根付いていない、また車産業の力が強く、交通弱者側に責任転嫁するような交通政策が行われ、またそうした世論構築がマスコミによって行われている、そうした条件が積み重なっているのでしょう。