大阪交通ニュース(はてなブログ版)

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日本経済の為にも原発は全基停止してしまうのが一番

ここにきて関西では連日各所で猛暑日が連続して、またお盆前後という一番電力消費が多いと言われる時期だったわけですが、8月9日には電力使用率95%を記録したものの、10日からは66万キロワットの火力が復帰したみたいでその後は使用率91%までで済んでいます、どうやら電力不足の危機も杞憂で終わりそうですね、そしたら今度は関電は今更こんなことを言い出しています、

関西電力:火力発電所5基、再稼働へ 来夏の供給力不足に備え
http://mainichi.jp/select/biz/news/20110809mog00m020003000c.html
関西電力が長期運転休止中の火力発電所5基を再稼働する方針を固めたことが9日、分かった。定期検査を終えた原発を運転再開できない状態が続けば、来年2月には関電の原発全11基が定検などのために停止する。政府試算によると来夏は19・3%の供給力不足が予想され、休止火力を立ち上げて供給力確保を目指す。しかし、再稼働には大規模な補修が必要で、来夏の電力需要ピークに間に合うかどうかは不透明だ。

 5基は、海南2号機(和歌山県海南市)▽宮津1、2号機(京都府宮津市)▽多奈川第2の1、2号機(大阪府岬町)で、合計出力は原発約2・5基分に相当する240万キロワット。電力需要の伸び悩みを受けて01〜05年度に運転を停止した。

 休止中の火力発電所は部品を他の発電所で使い、残る部品も傷んでいるため大規模な補修が必要。また、運転を担当する人員もいないため、関電の八木誠社長は「再稼働には2〜3年かかる」としてきた。関電は具体的な作業工程などを詰め、早期の再稼働を目指す。【横山三加子】

2011年8月9日

私も今まで何故関電が休止火力再稼動に動かないのか不思議に思っていたのですが、そもそもそんな必要が無かったのですね、別に再開しなくても何ら電力供給に支障をきたすものでもなかったと、この分なら今動いている原発が全部止まってもこの休止火力再開分があれば大丈夫そうですね、恐らく「再稼働には2〜3年かかる」といった脅しを来年の夏直前までかけてくるでしょうが、本当にそんなにかかるのならもっと早い段階から再開に向けて動き出しているはずです、何しろ中部電力は休止火力の再開の目途を「6ヶ月〜1年」と言っていますし、東電は地震津波で甚大な被害を受けた火力発電所を4ヶ月で全て再開させています、「2〜3年」というのは見え見えの脅しに過ぎないでしょう。
京都などの西日本の国内観光地も外国人観光客が減ったと嘆いているわけですが、これは本当は心配すること無いはずの福島第一の放射能の影響を恐れてのいわゆる風評被害というだけではなく、これから起こるかもしれない大地震による原発事故に巻き込まれることを心配してのことなのではないのでしょうか、地震の無いような地域に住んでいる人から見れば、地震があるだけでも怖いのに、その上で原発が未だ動いていて、それこそまた大事故を起こしかねない、ということは相当な恐怖の対象になるのでは?若狭地方の狭い地域に老朽原発が14基も密集していて、そのうち1基は特に危険な高速増殖炉もんじゅで、そのいずれも断層の直上あるいは近くにあり、一度大事故が起これば未曾有の大惨事になりかねない、なんてことはマスコミの報道、あるいはネットなどで海外の方々も知るところになっているのではないでしょうか、もうここは輸出品のイメージ回復といったことも含めて日本経済の為には夏が終わると同時にでも全原発を停止して脱原発を大いにアピールするしかないでしょう、え?燃料費がかさむ?そんなもの無駄飯食いの核燃サイクルをきれいさっぱり放棄してしまえばいいでしょう、しかしここに至っても、

核燃サイクル 無責任な首相の政策見直し論(8月10日付・読売社説)
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20110809-OYT1T01147.htm

まだ核燃サイクル推進の社説を出す新聞があるのですから、頭がクラクラしてきます、もんじゅ炉内装置引き上げの時にも特に完全黙殺していたような新聞がこのようなことを言い出すのですから、もうどうしようもありません。