大阪交通ニュース(はてなブログ版)

交通弱者のためのニュースを追求します、あとコメントは承認制にしています。はてなダイアリーhttp://d.hatena.ne.jp/delalte/より移転しました。

マスコミが導いた死亡ひき逃げ寛刑

先日ここで取り上げた横須賀のひどい死亡ひき逃げ、どうやら容疑者が出頭して捕まったようですね、

神奈川・横須賀の死亡ひき逃げ事件 容疑の男を逮捕 県警
http://sankei.jp.msn.com/region/news/121003/kng12100318030009-n1.htm

しかし、相変わらず報道は少ないままです(産経とNHKでローカル枠のみ)。
また昨日にはこのようなニュースがありました、

多摩区のひき逃げ母子死傷事件、罰金35万円/神奈川
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121002-00000039-kana-l14

このニュースで気になるのは、

「自転車の方が倒れてきた」「ぶつかったかもしれないが、人はひいていない」

という容疑者証言、これはひき逃げ発生当時のTBSの、

事故の直前に自転車が蛇行運転をして、ひかれる前に転倒したとの目撃証言があるということです。

という報道にヒントを得たものと思えてなりません、何しろ当時は容疑者はまだ逃走していてこの報道を見る機会もあり、いわば出頭前に理論武装も出来たのですから、ついでに言っておきますとTBSのこの報道は各マスコミ中で一番自転車側に過失があるように報じたものです。TBSとは度々ひるおび!内にて自転車問題を取り上げ、自転車ナンバー報道にも積極的、そういう自転車の粗さがしに積極的なところが自転車側に責任があるかのようなシナリオを提示し、それに容疑者及び警察、検察当局も積極的に乗っかってこの寛刑につながった気もしてきます、何しろ川崎市といえば自転車に赤切符切ったことを大々的に喧伝したり、中心街ではこのように、

自転車にとっては特に交通の障害になるような歩道橋を嬉々として設置するなど何かと自転車を目の敵にする姿勢が目に付くところです。現場の様子はマスコミの映像で見ましたが只でさえ狭い上に電柱まであり、ぼこぼこしていかにも走り辛そうな歩道、路肩も自転車が走れるスペースなど無いという極めて劣悪な道路であり、その状況下で殊更に自転車の過失を過酷に問い、車の免罪につなげるこの姿勢、そして例え自転車側に非があったとしても少なくともぶつかった認識はありながら逃走していたわけで、それでこの寛刑、大いに違和感を感じるところです。これも司法当局も含めて何が何でもとにかく自転車が悪い!というマスコミ報道に影響されたか、それとも司法、行政当局全てグルで自転車排除策を進めており、マスコミはその指示に従っているだけなのか、どちらにせよ極めて嫌な気分にしかならない話です。