今日２月２４日TBS昼のワイドショー「ひるおび」にて、千葉市稲毛区にて昨年６月起こった自転車加害の死亡事故の判決
イヤホン聴きながら自転車運転、女性はね死なせた学生に有罪判決 千葉地裁
http://www.sankei.com/affairs/news/160223/afr1602230016-n1.html
について、なんと１８分半もの時間に渡って取り上げ、自転車の危険について延々語っていましたね。そもそも交通事故の裁判など、複数人が一気に死亡したというような重大事件ならまだしも、そうでなければ報道などはほんと最低限のものがあるかどうかで、ましてやワイドショーで大きく扱われるなんてことは皆無なわけです。直近ではこのような交通事故関連の裁判がありましたが、
１月１４日三重県津市昨年１０月の死亡ひき逃げ、執行猶予３年懲役４年判決
１月１５日東京都豊島区池袋駅前２０１４年６月２４日の危険ドラッグ使用しての暴走死亡事故、懲役８年判決
TBS系列のMBSサイトには掲載なんかしていないわけです、特に１月１５日の池袋駅前の危険ドラッグ事故などは重要なものであるはずで、実際他の全国メディアにはほとんど掲載があったわけですが、TBS系MBSには掲載なし、今まで事故裁判など無視してきたのに、自転車加害となればいきなりこれだけ大々的に時間を使うとはあまりにバランスを欠いていますね。
内容はといえばまずはこの事件の大きな特徴、イヤホンをしながら運転していたということについて責め立てます。イヤホンをしながらの運転では注意力が散漫になるだとか、視線が固定されがちになるだとか、しかしそれを聞いているとやはり違和感を感じずにはいられません。それは全く同じとまではいかないとしても、かなりの部分カーステレオを聞きながらの車の運転にも当てはまる話ではないでしょうか。実際埼玉県川口市では４児童が死亡するといった大事故がまさにカーステレオ操作中の運転によって引き起こされています。しかしただのカーステレオ聴きながらの運転というだけではそもそも発表すらされないのですね。同じ音楽を聴きながらの運転でも自転車なら途端に大問題、大いに吊るし上げの材料とされるが、車の運転であればそもそも問題視そのものが一切されない、というのはあまりに偏っているのではないでしょうか。次にはおなじみケータイながら自転車運転の糾弾へと移行します。ながら運転であればこれだけの重大事故が起こっているのですけど、
１５年４月２９日神奈川県座間市右折車にはねられ原付の女性重体、車はスマホながら運転
１５年６月２６日大阪府池田市６月４日の死亡ひき逃げはDVD見ながらトラック運転
１５年１０月１３日東京都練馬区警官ひき逃げされ大けが、携帯ながら運転を職質しようとしたら急発進、容疑者逮捕
１５年１０月２４日京都府京丹後市２３日の重傷ひき逃げ出頭した容疑者逮捕、携帯ながら運転
１６年２月６日福島県中島村４日のひき逃げ事件出頭した容疑者逮捕、スマホながら運転
ちょっと自分のブログを検索するだけでこれだけ出てきます、そしてこれらのニュース、TBS系MBSのサイトでは一切掲載がなかったのです。恐らくそのままTBSの放送においても報道は全くなかったのでしょう。自動車のながら運転については実際に事故まで起こしても無視を決め込んでおきながら、自転車については大々的に時間をとって糾弾するというのです、全く公平性のかけらもありません。そしてコメンテーターのデーモン小暮氏はこのようなことを言い出します、
「ほら、あの黄緑の服を着た駐車監視員、あの人たちに自転車の取り締まりもさせればいい」
本音が出ましたね、駐車取締りなどやめろ！その分自転車の取り締まりに回せ！というわけです。自転車については大げさに危険を煽る一方、路上駐車など車の及ぼす危険、迷惑についてはどれだけ横行していようが見て見ぬふり、マスコミの報道姿勢は全てがこの調子ですね。マスコミが軽く扱わせたがる路上駐車も、
見てください、完全に歩行者用信号を覆い隠してしまっています、ちょっと気を抜いていると、これだけの横暴なことをすぐしてきますよ。
自転車は危険だと取締りを大々的に煽りながら、車の危険性についてはとんとおろそか、飲酒死亡ひき逃げなどのよっぽど悪質な重大事件に関しては一般の運転とは完全に切り離した上で仕方なく報じますが、それすらも最近はおろそか、あくまで車に対する取り締まりは減じさせ、それを自転車に振り向けさせようというのがマスコミの一貫した姿勢なわけです。その内部構成員はといえば飲酒運転逮捕者が続出しているわけですから、まさしく私益誘導、どうしようもありませんね。
