大阪交通ニュース(はてなブログ版)

交通弱者のためのニュースを追求します、あとコメントは承認制にしています。はてなダイアリーhttp://d.hatena.ne.jp/delalte/より移転しました。

交通弱者の目から見た淀川に架かる橋評価、前編

ちょっと前になってしまいますが、このような記事が出ていましたね、

あの「歩ける線路」赤川鉄橋、歩道閉鎖へ NHK朝ドラロケ地 惜しむ声広がる
http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/130120/wlf13012007010002-n1.htm

この赤川鉄橋については、以前からいずれ使えなくなることは言われていましたから、それはいいのですが、気になるのは記事末尾のこの部分です、

閉鎖後は約1キロ上流の菅原城北大橋の利用を呼びかけている。

菅原城北大橋!かつて一回だけ渡ったことがありますが、無茶苦茶高いところまで登らされて怖かったという記憶があります。また橋に登るまでのところにも、

このようなおなじみ嫌がらせ柵が、これでは自転車のみでなく、色んな人々が通行の度に不便と不快感を味わうことになってしまいます。このような問題の多い橋を代替に指定されていることに関しては、なんだかなあと思ってしまうところです。まあだいたいからして、淀川みたいに大きな川を越えるというのはそれだけでもストレスの掛かる行為です。やっぱりあんな水の上を、場所によっては非常に高かったりするところをもって、、また当然橋の上ともなると強風の吹きすさぶ中を、越えていかなければならないのですから。そして、その橋の歩道部分が狭かったり、欄干が低かったりしたら、それこそ転落の恐怖というものを感じてしまうところです。そこでこれから、淀川に掛かる橋、その中でも歩行者、自転車の通行できる橋を、その交通弱者の視点から見て、アクセス、橋の上にたどり着くまでの簡便度、橋を渡るところまで簡単に行けるか、そこまで嫌がらせをされていないか、ということと、その橋の上での快適度、この2点について評価を下しながら見ていきたいと思います。なお、「自転車は原則車道だろ!」とも言われかねないところなのですが、特にこの淀川のように幅の広い川の橋の上などは、時には非常に強い風の吹くものであり、また車道も狭くなりがち、また信号が無いものですから車もスピードを出しがち、淀川の橋の上で自転車で車道を走るというのは極めて危険なことと言わざるおえません、よっぽど覚悟を決めないと車道走行は敢行すべきではないですね。
では、まず下流の伝法大橋から。
伝法大橋
河口の矢倉緑地から約2.5キロ
通過簡便度 ★★★★★
快適度 ★★★★

国道43号線の橋ですね。

ここが橋の上の様子、ここでちょっと狭くなります、横の欄干で上に継ぎ足されているのも見えます、欄干が低いと怖いですからね。
淀川大橋
伝法大橋から約2キロ
通過簡便度 ★★★★★
快適度 ★★★★

ここは国道2号線の橋となります。

歩道の舗装が2つに別れていて、若干感覚が違っているのが気になるところですね、雨が降るともっと気になるかもしれません。
続けて高評価が出ていますが、これは特にこれといって嫌がらせをされていないということです。逆に言えば、これからもっとひどい嫌がらせ的なことをされていたり、やたらとストレスを掛けられる条件の悪い圧迫感のあるものが続出していくということです。
新十三大橋
淀川大橋から約1.9キロ
通過簡便度 ★★★
快適度 ★★★★

十三大橋のところが混雑するので(多分)、新たに作られたバイパスの橋です。まあすぐそばにその十三大橋がありますし、自転車/歩行者の交通弱者はほとんど使わないような橋ですね。私自身も渡ってみるのは今回が初めてだったりします。

これが歩行者用の階段、えらく登らされますよね。そして自転車はどこから行くのかといえば、

反対側にこのようなスロープの入り口があります、

薄暗いところを登らされ、

これが登ったところの光景、左手の方には十三大橋も見えます(手前のアーチ橋は何らかの管の橋、そのむこう側のピンク色アーチが十三大橋です)、下流側が自転車、上流側が歩行者と分離されたつくりになっています、設計者としてはうまくやったりといったところなのかもしれませんが、誰にも利用されなければ仕方ないですね、確かに誰もいなくて気持ちがいいですが、

誰も使ってないせいか、傷みが放置されているところも目に付きます、またこの橋も欄干継ぎ足されているようですね、

向こう側でもこのように曲がったスロープを降りさせられます、

降りた向こう側(南側)の光景、あまりに何もありません、暗くなったりすると怖いかもしれませんね。
十三大橋
新十三大橋から約0.3キロ
通過簡便度 ★★★★
快適度 ★★★

梅田、十三の繁華街に一番近く、一番よく使われている橋です、阪急線に並走していますね、

ここ交通量が極めて多い割りに歩道の幅が狭いんですよね、挙句の果てにかつては釣りをする人までいた始末で、まあ最近は居ないようですが、柱の影に人が居た時など実にぎょっとしたものです。

このようにえげつなく歩道幅を狭められ、しかもこの狭くなっているところを横から出てくる車に塞がれたりもします。
新淀川大橋
十三大橋から約1.2キロ
通過簡便度 
快適度 ★★★

新御堂筋の橋です、地下鉄御堂筋線の車中からも歩道の様子が眺められます、ここは歩道が片側にしかなく、おまけみたいな扱いですね、

それでもかつては極めて狭かった歩道幅が拡張されているのが見て取れます、また欄干も大幅に継ぎ足されていますね、かつては低い欄干に実に怖い思いをした記憶があります。

なんといってもここは南側の螺旋階段です、一応自転車用のスロープもあるにはありますが、実に不便な思いをさせられます。これが嫌で長いことここは全然使っていなかったのですが、この度わたってみたところ、結構すれ違う人、自転車などがいましたね、結構使われているようです。
長柄橋
新淀川大橋から約1キロ
通過簡便度 ★★★
快適度 ★★★★

天神橋筋につながり、阪急千里線(地下鉄堺筋線に乗り入れ)と並立している橋です、見ての通り分岐しており、北向きから西側への車の為に直通バイパスが用意されています、そのおかげで歩道は片側にしかなく、

またこのように狭く折れ曲がり薄暗いところを通らなければならないなど、車側の利便の為に交通弱者側は全くいいことがありません、そしてこの狭苦しいところを避けるため、

車が高速で下りてくるこのスロープのところを強行突破する自転車が、かつては後を絶たなかったわけですが、某ローカル番組で問題にされ、

この横断歩道が作られたという経緯もありましたね。

まあ橋の上は結構幅も広く、走りやすい感じなんですけどね、ただ微妙な上りがママチャリだとけっこうきつかったりします。
なおこの橋からちょっと南へ行けば、度々報道されている自転車同士衝突死亡ひき逃げの現場があります。この橋の歩道が片側にしかないことによって引き起こされる混雑も要因になったことは間違いないでしょうね。
赤川鉄橋
長柄橋から約1.9キロ
通過簡便度 ★★★
快適度 ★★★

最初の記事にもあった赤川鉄橋です、城東貨物線に併設されてる橋ですね、
 
南側では例のうっとおしい柵が作られてしまっています、

でも橋の中は床がしっかりしたものに張り替えられていて、快適度は増していましたけどね、以前の板張りの頃はガタガタ不安定な感じでしたし、板の切れ目から水面がのぞき見えたりして怖かったものです。

自転車を押して歩けとの表示もありますが、そんな長い距離押していられませんよね、幅もとりますし。
菅原城北大橋
赤川鉄橋からの距離0.9キロ
通過簡便度 ★★
快適度 ★★★★

そしてここが代替に指定されていた菅原城北大橋です、

なんとこの記事冒頭で紹介した南側にある邪魔な柵が緩和されています、代替に指定ということで利便性にも配慮があったのでしょうか、

見ての通りえらく高いところを通らされます、

そのおかげで堤防上も橋に邪魔されることなくそのまま通行出来るのですけどね、

やっぱり高くてちと怖い、ちなみに私はヘップファイブ(梅田にあるショッピングビル、内部が吹き抜け構造)の中が怖いという高所恐怖症のヘタレです。

橋の上はこのように広々、見ての通り人通りもあります、結構使われているのですね。思い起こせばかつて私がここを一回だけ通った時は、かなり強い風が吹き抜けていました、その時に比べれば高さの恐怖感もまだマシでしたでしょうか。

この橋は有料橋だそうです、料金はどうでしょうね。