大阪交通ニュース(はてなブログ版)

交通弱者のためのニュースを追求します、あとコメントは承認制にしています。はてなダイアリーhttp://d.hatena.ne.jp/delalte/より移転しました。

問題なのは飛ぶボールよりも飛ばなすぎたボール

何やらこの話が話題になっています、

「ファンをばかに」「投手かわいそう」NPBへ苦情殺到
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130612/crm13061221520009-n1.htm

今日の朝日朝刊などまるで「飛ぶボール」が問題であるかのように大きく取り上げられていました。確かにこの問題、断りも無く飛ぶボールにしたのは問題でしょうが、飛ぶボールが問題だというのなら、かつての東京ドームなどはもっとひどいものでした、巨人の松井選手などがちょっといい当たりをすれば即看板直撃弾(しかも上の方)、ありえない筈の天井直撃すら度々起こる始末で、明らかにおかしいものでした。その明らかにおかしかった飛ぶボール、これ読売球団や東京ドームから「我がジャイアンツ強力打線を最大限活かす為、読売球団は飛ぶボールを採用します!」なんて発表を行ったわけではまったくなく、ファンに何の断りも無く勝手に行われていたものなのです。そのようなどこの何ともわからないボールをそれぞれ勝手に使っていたという状況に比べれば、各球団が統一されたボールを使うという統一球制度は公正さの観点から見て非常に理にかなったものであり、ちょっとぐらい知らぬ間の変更が行われていたとしても、以前のようにファンの全くうかがい知れないところで秘密裏に、野放図にやりたい放題やられている状況に比べれば全然マシであると言わざるおえません。
むしろ何故今になってこのような発表をせざるおえなくなったのか、というところに興味が湧いてくるところです。この発表の前、一番最近に試合が行われた日、何が起こっていたかといえば、阪神マートン選手の劇的な逆転サヨナラホームランによる勝ちで巨人を逆転し、実に気分良く首位に立ったということがあったのです。思えば昨年、一昨年の統一球はあまりに飛ばないものでした、その飛ばなすぎたボールのため広い甲子園球場が本拠地の阪神打線は全面的に不振に陥り、阪神は下位に低迷することになりました。あの昨年までの飛ばなすぎたボールというのは、広い本拠地の阪神打線を壊滅的に不振に陥らせ、一方ボールが飛びやすい東京ドームを本拠地にした巨人打線はまだそれほど不振には陥らないというちょうどその線を狙って採用されたものだという思いがしてなりません。そういえば、あの飛ばなすぎの統一球採用の直前のシーズン、阪神ブラゼル選手の47本を筆頭にホームランを量産し、強打を誇っていたものでした。あの飛ばない統一球というものは、その阪神打線の強打に冷や水を浴びせかける為に採用されたものではないでしょうか?思えば85年、阪神が強打で日本一に輝いた翌年も新ストライクゾーンなるものが導入され、唐突に投高打低策がとられたものです、阪神が強力打線を手に入れた翌年にはそれを無効化させる企みでもあるのか、強烈な投高打低誘導策がとられているのです。そうしてみると今回のこの発表、あまりにボールが飛ばなすぎるので修正してみたところ、阪神打線が息を取り戻し、巨人を追い抜いてしまったのでその責任を取らされてこの発表をせざるおえないところまで追い込まれてしまったのではないか?と思えてなりません。
マスコミがやるべきことはむしろ昨年までのあまりに飛ばなすぎたボール採用の責任追及と経緯取材、それと明らかに異常だった過去の東京ドームのボール含め過去に何が行われていたかの解明、それに明らかに疑問を抱かせるタイミングで行われるルール改定の背後にあるものの解明でしょう。もっともあのあまりに理不尽な野村監督(夫人)吊るし上げの動きに全くの無批判のままで、そのまま乗っかっていたマスコミにそのようなことを期待するのは無駄かもしれませんが。