大阪交通ニュース(はてなブログ版)

交通弱者のためのニュースを追求します、あとコメントは承認制にしています。はてなダイアリーhttp://d.hatena.ne.jp/delalte/より移転しました。

自転車レーン設置に関する報道について

一昨日の関西テレビに引き続き、今日は朝日放送の夕方ローカルワイド「キャスト」にて大阪市にて初めて設置されたという自転車レーンについて取り上げられていましたね。特に朝日放送などは過去自転車に対して恨みでもあるかのような放送を繰り返していたので、今回もさぞや攻撃的に自転車の歩道からの排除を殊更に主張してくるようなものを放送してくるかと思い、待ち構えていたわけですが、そこまでのものではありませんでした。その自転車レーンが設置されたというのは大阪市中心部の中央通り、私はてっきりこの話を聞いたときにはあの阪神高速の通っている大きな通りだと思い込んでいたのですが、そこは中央大通で中央通りとはそこから少し北に行った紀伊国屋書店に面しているところですね。大体私などは大阪中心部の道路などキタミナミの連絡に使う南北縦向きの通りしか使わないのですね、南北の方からやってくる自転車ユーザーは大体そうではないでしょうか?東の方から大阪中心部に来る人でも直接目的地に向かう人がほとんどで、あの通りを行った先にはめぼしいものもこれといって思いつきませんし、まあほとんど実用性も無い所でテストをするといったところですね。また今日の放送ではフランスの自転車レーンについても取り上げられていましたが、レーンがあるのに車道の真ん中を走ったりしていて結構フリーダムでしたね。毎日新聞などはドイツやデンマークを例に挙げて「自転車も厳しく摘発されている!」なんてことを書いていましたが、欧州と一言で言っても、いかにも厳格そうなドイツ、デンマークなどと、フランス、イタリアなどではそりゃ違いもあるでしょう。ドイツなどは車がちょっと停止線からはみ出していただけで、後から警察に通報されて摘発されたりするそうです。
日本など、

これですからね。
なお今日の番組では駐車場から車が出てきて歩道を遮断して、仕方が無いので歩行者も止まるしかないというところも映し出されていましたね。この番組では「自転車の対歩行者事故数増加!」という煽りがまったくもっていつものように行われていたわけですが、考えてみれば歩道上での車加害事故数というのもかなりの数に上るはずで、死亡というような重大事故となると車加害のものの方が圧倒的に多いのですね。マスコミがひた隠しにしてきた車加害の一端が画面に表れてしまったというところでしょうか。
また番組では「大きな道にしか自転車レーンを設置出来ない」とも語られていました。狭い道を歩道、自転車道、車道などと3分割してしまうとますます狭苦しくなってしまいますからね。実際駅から遠い不便なところなどは歩行者も少なく、実質自転車道として機能しているし、そうするしかないでしょう。番組では「自転車のマナー底上げが大事」とか語られていましたが、結局重大事故の生死与奪を握っているのはドライバーの方ですからね。時にはとんでもなくマナーが悪いというか、こちらがどうしようも出来ない後ろの方から殺人的な圧力を掛けてくる車も居ますからね。自転車が車道に出るというのはそうした、それが大多数というつもりはもちろん無いですが、時たま出現してくるそうした殺人的ドライバーと直面するということでもあります。覚悟を決めて体力もあるスポーツ自転車を乗り回しているような人ならともかく、ママチャリに乗っている人にそれはきついというものです。昨今のマスコミを中心とした歩道における自転車の危険ばかりを強調し、そこからの追放を図ろうというキャンペーンは自転車の利便性をとぼしく損なわさせ、生存環境をはなはだしく縮小させる、またその歩道を車の進入通路、及び駐車スペースとしてより有利に独占的に占有しようという企みに他ならないでしょう。