大阪交通ニュース(はてなブログ版)

交通弱者のためのニュースを追求します、あとコメントは承認制にしています。はてなダイアリーhttp://d.hatena.ne.jp/delalte/より移転しました。

よみうりテレビにて自転車の新通行ルール関連

今日の夕方よみうりテレビ関西ローカルワイドショー番組「ten!」にて、「相次ぐ自転車事故、新しい通行ルールとは」と題して自転車のことについて扱っていました。昨年施行されたという新しい自転車の通行ルールに関してのもののようです。駐車監視員が導入された時などマスコミは揃って文句ブーブー垂れていたものですが、こと自転車に対する規制強化となれば一変して諸手をあげて万々歳、100%警察の広報と化すというわけですね。
内容はといえば、まず左側通行の徹底を警察が指導しているところから始まったわけですが、それが対面走行でもない一車線しかない狭い道なのです。そのような狭い道では路上駐車、歩行者の存在、道のつき方などによって臨機応変に対応しなければいけないのであって、マスコミや警察がしきりにアピールするように左側通行を遵守しなければいけないとなると、却って危険なことになるでしょう。この狭い道に来てまでの左側通行指導というもの、関西で行われている映像を見たのは今回が初めてだったわけですが、関東のものとは違いまだゆるやかな感じで、ちょっと見ただけですがそんなに左端ぴったりの通行にこだわって指導しているようには見えませんでした。自転車の双方向通行が混乱しないように左寄りの通行を促すということならばまだ理解は出来ます。関東での指導映像は最悪でしたね、ロープまで張ってその中に歩行者もろとも自転車まで押し込めるのですから。あれだけ自転車と歩行者が接触して危険!分離を!などと散々言っておきながら、今度は狭いところに一緒くたにして押し込めようというのです。歩道走行の自転車を排撃する際には歩行者の安全を掲げておきながら、狭い道に来てまでの車の優先性を確保する為には一転して歩行者の安全などどうでもいいという方向に行くのです、全くもって車社会の自分勝手なご都合主義ここに極まれりというところですね。
次には車道逆送とか携帯ながら運転とか、そういう自転車の違反走行の映像が流されましたが、その一方、一見わかり辛いですが、確実に多数存在し、実際に事故もたくさん引き起こしている車の携帯ながら運転については未だかつて全く取り上げられないというところに、マスコミによって選択され流される情報の非対称性というものを感じずにはいられません。その後には右側通行だと車からの死角になりやすく、事故を引き起こしやすいとの映像、前にも思いましたが、こういう歩道もないような狭い道に来てまで車の方の責任をやたら免罪するという姿勢には疑問を感じるところです。自転車同士の衝突での死亡事故も2件紹介され、加害者、刑事被告人にもなりうることを強調するといういつも通りのこともまたやっていましたが、考えてみれば重大な賠償責任を負うような加害者となるより、車にひき殺されてしまう可能性のほうが遥かに高いのですね、そこで狭い道においてまでも自転車の責任ばかり強調し、車は免罪というようなことをされたらたまったものではありません。