大阪交通ニュース(はてなブログ版)

交通弱者のためのニュースを追求します、あとコメントは承認制にしています。はてなダイアリーhttp://d.hatena.ne.jp/delalte/より移転しました。

二人三脚で自転車迫害を進める大阪の司法とマスコミ

先日こうした判決がありました、

危険運転致死罪 男に懲役10年 和歌山地裁判決
http://sankei.jp.msn.com/region/news/130125/wky13012502390002-n1.htm

飲酒の上、時速70〜80キロで信号無視して人をはね死なせる、これ以上悪質な運転はそうはないです。しかしこれだけ悪質な重大事件に対して、5大紙(朝日、読売、日経、毎日、産経)大阪版は発生から判決に至るまで完全に無視、和歌山といえば大阪からすれば隣県、そして同じ近畿地方です、そこでこれだけの悪質運転事故が起こっているというのに報じないということであれば、いったいどれだけの事故が起これば報じるというのでしょうか。替わりにその日報じられていたのがこのニュースです、

自転車でひき逃げ、松原の男を逮捕 容疑で西淀川署 大阪
http://sankei.jp.msn.com/region/news/130125/osk13012502320000-n1.htm

このニュースについて5大紙大阪版は揃って報道、特に朝日、毎日など社会面の目立つ場所に結構大きく報じました、大阪*1で車が死亡ひき逃げを起こしてもせいぜい隅っこのベタ記事止まりだというのに、それどころか朝日、読売、毎日はこれを自サイトの全国枠にまで載せてきました、またMBSKTV、YTVなども自サイトにこのニュースを載せていました、特に日テレなどは全国枠のところにも載せていました、恐らく全国枠ニュースとしても流したのでしょう。
車加害の事故についてはどれだけ悪質のものでも無視して、逆にその日に真正面からそれを打ち消すかのように自転車の「軽傷」ひき逃げを大きく報じるというのです。もう公平性とか、バランスとか何もあったものではありません、これだと車の危険は完全無視したまま、自転車の危険性のみを永久に無限大に喧伝し続けることが出来るというものです。こうしたインチキじみたマスコミ報道によって自転車が危険だというイメージが拡散されているのです。
そして見逃せないのはまるでマスコミの求めに応じるかのように、先の和歌山の件を打ち消させるようなニュースを提供した大阪の司法の動きです、何しろ逮捕の日時など幾らでも調節することは出来るでしょうからね。大阪では以前から死亡ひき逃げに対して「大型車を運転していて気付かなかったからひき逃げは無罪」というような判決が出ていたり*2、そして例の浪速区事故誘発の件と、車は免罪して一方自転車に対しては執拗に罪を問うという動きが最近目立つところです。そして上記のひき逃げ逮捕が起こった西淀川区、ここは何といっても交通弱者全般がまともに通行できなくなるというあの歌島橋交差点があるところです、

50億もかけて新たに交通弱者虐待を進める国土交通省近畿地方整備局、及びその動きを全力で支援する読売新聞大阪
http://d.hatena.ne.jp/delalte/20101002/1286017184

そしてその歌島橋周辺でも、
 

それ以外でも、
 

こうした車の横暴がかなり横行しているところです。
事故が多発しているからといって、交通弱者にのみ不便を押し付けるという乱暴な解決策を選択し、ひときわ車の横暴が多発している状況を放置する、そしてそういうところがマスコミの求めに応じるかのように殊更自転車に対する厳しい処分を執行してみせる、いかにもな感じですね。マスコミが100%車の側に立ち、自転車の迫害を進めているというのはもうれっきとした事実ですが、それに同調する司法の動きというのがここにあるようです。

*1:大阪府外の死亡ひき逃げなど金輪際報じません、いや、自転車加害のものが起こればそれ見たことかと鬼の首でも獲ったかのように大きく報じることでしょうが。

*2:大型車だからこそより一層の注意義務を払ってもらわなければたまったものではありません。