東京都を管轄とする警視庁は昨年末、自転車の取り締まり強化をぶち上げました。一方報道はほとんどないものの、昨年の東京都信号のない横断歩道での死亡事故はなんと13件にものぼります。自転車取り締まりを掲げる一方で、信号のない横断歩道の現状はどうなっているのか、それも死亡事故発生現場という象徴的な場所ではどうなのか、いくつか見に行ってみることにしました。
まずはここ、昨年2月28日に死亡事故が起きています、マスコミによる報道は全くありません。
ここですね、「死亡事故発生現場」という看板はありませんでした、注意を促す表示は複数見えますが。
足立区死亡事故現場その1 pic.twitter.com/f4fpFVsz8R
— delalte (@delalte) 2023年9月12日
足立区死亡事故現場その2 pic.twitter.com/D7eHNeBdXZ
— delalte (@delalte) 2023年9月12日
いや、ひどいですね、物凄いスピードを出したままどんどん車が通り過ぎていきます。9月7日のテレビ朝日羽鳥慎一モーニングショーでは玉川徹氏が「いつでも止まれる速度でないといけない」と言い、電動キックボードや自転車の歩道走行の速度に細かく注文をつけていましたが、それは信号のない横断歩道での車に関しても同様ですからね、こちらの方がはるかにスピードを出しているにも関わらず、マスコミは殆ど無視、特にテレビ朝日などは扱ったことは皆無なわけです*1。
足立区死亡事故現場その3 pic.twitter.com/7GfeIjYWTr
— delalte (@delalte) 2023年9月12日
全く止まりやしませんね、結構これ見よがしにスマホを掲げていたのですが。
次にはこの現場に行ってきました、死亡事故発生は昨年3月21日、こちらも報道は全くなし。
ここですね、歩道もなく視界も悪く、いかにも危険な雰囲気です。
歩道もないのにセンターラインを引いて2車線確保、ほんと最悪な道路ですね。
板橋区死亡事故現場その1 pic.twitter.com/11MkYLO3AM
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板橋区死亡事故現場その2 pic.twitter.com/HLaI5DWbTr
— delalte (@delalte) 2023年9月12日
ここもひどい、狭い道だというのに車は全然スピードを落さず、ほんの少しの間に歩行者妨害の決定的瞬間がいくらでも見られました。マスコミは自転車や電動キックボードの危険ばかり大げさに騒ぎ立てて取り締まりを煽りますが、一方で車はいくら死亡事故を起こしても、そしてまさにそれを引き起こす危険な運転がまかり通っていても、完全に無視です。マスコミあるいは政治の圧力に押されたか自転車取り締まり強化を宣言した警視庁、車の取り締まりはしっかり行われた上でのものかと思いきや、予想以上にひどい状況でした。