大阪交通ニュース(はてなブログ版)

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再分配の出し渋りに多用される自立という方便

14日のNHKクローズアップ現代は『狙われたセーフティネット』と題うって、失業者向けの貸付制度などの問題点を取り上げたものでした、前半はその貸付制度が不正に詐取されたりする実態を取り上げており、確かにそういった不正によって限られた財源が浪費されていくのは正さなければいけないことですが、後半は「こんな制度があるから失業者が自立しない!」という論調になり、何かと自立という言葉が繰り返され、「こんな制度などは必要ない!」とでも言っているような内容となっていました、思えば昨年末にもNHKETV特集において生活保護制度を取り上げており、その内容も前半で貧困ビジネスなどの不正を取り上げ、後半ではなかなか自立できない受給者を自立という正義の名の下責め立てるという今回と全く同じような内容でした、まあ確かに全ての働ける人は自立すべきというのが理想なのかもしれませんが、共産主義社会とかならまだともかく、自由競争社会では競争に敗れた者も必然的に生み出されるものであり、そこで敗れた者に対してまで尚更『自立』というものを執拗に強要するというのは、言ってみればいじめを訴えた子供に「強くなってやり返せ」と無責任に言い放ち、そのまま追い返すようなものなのではないでしょうか?失業者に『自立』とかいう奇麗事を押し付けるのなら労基法違反が公然とまかり通るような劣悪な労働環境、労働市場をまず改善するのが最低限の行政の義務というものでしょう。
そもそも労基法違反がもはや当然のこととなっている劣悪な労働環境を改善しようと思えば失業者に保護を与えて労働力の投売りを防ぐことしかありません、というか今までそれを全く怠ってきたからこそこの国の劣悪な労働環境というものがあるのでしょう、そして今また行政がこのように行政が再分配を渋る姿を目の当たりにさせられ、またそれを求める人々がマスコミから悪し様に取り上げられる様を見れば、そしてこのようなことが未だまかり通っているという状況では再分配を強化しろなどという主張は説得力を失い、むしろ官も徹底的にリストラして公務員も自立しろ!民間企業に自力で再就職させろ!というような主張が支持を集めるということになってしまうのでしょう。
まあ考えてみれば国の強制力という暴力に頼って有無を言わせず視聴料をふんだくっているNHKという組織も全然自立しているとは思えませんけどね、次回の選挙ではNHKの解体とまでは行かなくても視聴料支払いの任意化でも打ち出した政党は躍進するんじゃないでしょうか?