大阪交通ニュース(はてなブログ版)

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今更ですがあの2人死亡事故を検証

こういう司法判断も下ったことですし、

タンクローリー事故 大阪地検が運転手2人不起訴に 自転車で横断の男だけ刑事責任追及へ
http://sankei.jp.msn.com/region/news/110723/osk11072301470005-n1.htm
2011.7.22 20:04

 大阪市浪速区タンクローリーが歩道に突っ込み男性2人が死亡した事故で、大阪地検は22日、自動車運転過失傷害容疑で逮捕し同致死容疑で送検された男性運転手(55)と、急な車線変更でタンクローリーの前に割り込んだとして同致死などの疑いで逮捕されたワゴン車の男性運転手(43)について、過失と認定するに足りる証拠がないとして、いずれも嫌疑不十分で不起訴にした。

 地検は事故をめぐり、直前に自転車で道路を横断し事故を引き起こしたとして、重過失致死罪で同市西成区玉出東の無職、越智茂被告(60)を起訴しており、2人の運転手については処分保留で釈放、任意で捜査を続けていた。

今更ですがこの事故について、各マスコミが自転車に責任があるか?ということになった途端にそれ見たことかと大きく騒ぎ出したこの事故について検証してみようかなと思います、

事故が起こったのは見ての通り通天閣も間近に望める、いわゆる新世界(外周ですが)といっていいところです、日本橋電気街もすぐそこで、人通りの多い繁華街といっていいでしょう、そしてここが事故現場となります、

見ての通り常に車の信号待ちが発生しているような状態で、そのまま通り抜けられるかも?と思ってしまいがちな所なのかも知れません、

まあ横の横断歩道までも近いのですけどね、歩道も狭い感じで面倒臭さを感じてしまったのかも知れません、また自転車歩道走行を槍玉に挙げるマスコミ報道も影響しているかも?自転車一方通行などが野放図に拡大されればこういったこともより多く起こるでしょうね、
「車がいないことを確認して車線変更した。事故とは関係ない」
事故当初の報道を見れば、1台目(最初に自転車の男性を避けた車)の運転手はこのような供述をしています、これは二台目の車(タンクローリー)がかなりのスピードを出していたということじゃないでしょうか?そういえば、7月20日のニュースでMBSとABCで再現CGがあったのですが、それぞれ見解が違っています(MBSは2台がほとんど平行して走ってきて事故、ABCは2台目が少し離れたところを走っていて事故という風になっていました)、そしてどの記事を見てもそれぞれの車のスピードに関しての言及が無く、どうも事故発生状況に関してはっきりとした情報提供が無いのでは?との推測も出来るところです、あれだけ派手に歩道に突っ込むのですから少なくとも2台目に関してはかなりスピードが出ていたのではないかとも思えるのですが、もっとも、

ここの制限速度は50キロ、かなりのスピードといっても制限速度内だったのかも知れません、いずれにしてもここはかなりの人通りの多い繁華街といってもいい所なわけで、ドライバーの注意義務もより求められる筈であり、いかにはっきりとした過失があったとしても、この大事故の責任を自転車の側に全て負わせようというのは、昨今のマスコミが作り上げた、とにかく自転車だけ袋叩きにするという風潮の影響を受けたものだと、そしてその風潮に便乗したものだと言う事が出来るでしょう。