今日の朝日新聞の片隅にこのようなコラムが掲載されていました(WEB版無料では冒頭しか見れず)、
私の視点〉生活保護騒動 ネット世論の未熟さ見えた(07/05)
■藤本貴之（東洋大准教授）
http://digital.asahi.com/article_search/s_list3.html?keyword=%A1%D2%BB%E4%A4%CE%BB%EB%C5%C0%A1%D3&s_title=%A1%D2%BB%E4%A4%CE%BB%EB%C5%C0%A1%D3%B0%EC%CD%F7&rel=1
内容はだいたい、
「河本問題、事をことさらに煽ったのはネット世論だ、ネット世論など未成熟、もっと慎重になるべきだ、私たちは冷静に対応することが必要だと考える。」
といったものでした。
ふざけんなよ
河本問題をことさらに煽っていたのはどう考えてもマスコミです、河本氏の会見のあった時などTBSの「ひるおび！」は何と２時間近くも*1この問題について、河本氏及び生活保護受給者全般の吊るし上げについて長々と費やしました、もちろん朝日系列のテレ朝も含め、テレビはキー局ほぼ全てがその戦線に加わっていました、確かに朝日新聞はその中でもお高くとまって*2この問題についてはあまり報じていませんでしたが、かといって真正面からこの風潮に異を唱えるなんてことも全くしていません。この余りに異常な状態のマスコミに対して疑問を呈し、反論してきたのはネット世論のみでした、ネット世論による反撃が無ければマスコミ、及びその黒幕のやりたい放題はずっと続き、それこそエスカレートしてサッチー騒動の時のように河本一族の首を狩るところまで行ったことでしょう。
そもそも河本問題をことさらに煽ったネット世論などどこにあるのでしょうか？私はtwitterでこの問題の発生以前から何百人とフォローしていますが河本叩き的なことを言い出した人などほんの数人だけです*3、だいたい「ひるおび！」はネットの盛り上がりにおされて２時間近くもの時間を、それも貴重な公共の電波を、いきなり費したとでもいうのでしょうか？それこそ軽薄極まりない行為というものでしょう。
挙句の果てに「ネット世論など未成熟、慎重になるべきだ、私たちは冷静に対応することが必要だと考える。」などと言い出します、未成熟だから規制が必要だとでも言わんばかりの勢いです、そりゃネットは誰が書いているか分からないものですから玉石混合、中には悪質なものもあります、だからといってマスコミの報道に悪質なものが無いとでもいうのでしょうか？悪質なものにはちゃんと批判が為されているとでも言うのでしょうか？誰が、例えばどのマスコミがサッチー報道について批判を加えたとでもいうのでしょうか？(あの当時サッチー騒動についていくばくかでも批判をしたメディアは「週刊金曜日」くらいなものです、それも全てが終わった後で。)ネットの場の方がよっぽど相互批判というものは行われています、増してや今回の河本騒動、「事をことさらに煽ったのはネット世論」といってもそれは完全にマスコミの論調と完全に歩調を合わせたものであり、それは同じバックに操られたネット工作員の仕業としか思えません*4、工作員の活動を利用して規制の方向に世論を持っていこうとするとは余りに悪質なマッチポンプです。
いじめが批判される展開となると、今まで自分の手は汚していないものの被害者を助けるようなことも一切してこなかった傍観者がしゃしゃり出てきて、力を持った加害者、首謀者を免罪する形で事を収めようとする、挙句の果てには加害者、首謀者にとっての邪魔者に罪をなすりつけ排除しようとまでする、朝日新聞は極めて悪質ないじめ傍観者の代表例、そしてこの情景はまさしくいじめの現場実況生中継と言えるでしょう。
