大阪交通ニュース(はてなブログ版)

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やはり弱いものばかり叩くこの番組

昨日(6月17日)にテレビ朝日の朝のワイドショー番組「羽鳥慎一モーニングショー」にて電動ボードの危険について扱われていました。てっきりアメリカで起こった女優死亡のひき逃げ事件についても触れられるかと思ったのですが、それはなかったですね。どうしても日米の制度の差について触れることになるから、そうなると日本の規制が諸外国に比べて理不尽なまでに厳格だということを浮かび上がらせてしまうため、回避したということでしょうか。そして番組内で流されたVTRではいかにもやらせを疑わせるようなわざとらしさで、執拗に横断歩道の歩行者の間に分け入るところが流されていました、横断歩道での右左折の車による死亡及び重体事故は今年に入って少なくとも24件は起こっているのですが、それらは全てこの番組はもちろん、テレビ朝日としてもほとんど扱っていないのですね。実際あのVTRなどとは比較にならない乱暴さで右左折時に歩行者などに圧力を掛けてきたり、止まってしまって横断歩道を封鎖してしまう車にはいくらでも遭遇しています、そうした実際に死亡事故まで多数引き起こしている車の問題については、この番組のみならずマスコミ、特に首都圏キー局や関西など大都市圏マスコミは全く取り扱いません。そして番組の最後にはやはりコメンテイターの玉川徹氏が「そもそも歩道は自転車も通行禁止ですからね」と、積極的に自転車へも飛び火させてきます。そもそもなどと言い出したら、そもそも路肩を埋め尽くす駐車禁止場所の駐車は全て違法ですからね。民間路上駐車監視員制度導入の折にはマスコミはブーイング一色で、全力で警察に圧力を掛けていましたが。今回の電動ボード問題でも、「その規則がもっと知られなければいけない」などと自転車の問題と同様細かな規則についてまで周知に熱心という態勢でしたが、信号のない横断歩道の車の停止義務に関しても大都市圏マスコミは完全に無視、そして車は無法行為を続け、今でも多数の犠牲者を出し続けています。こちらも今年に入っての車による死亡及び重体事故は少なくとも22件、今日もこのような痛ましい事故が起こりました、

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電動ボードについては確かに問題もあるのでしょうが、「飲酒運転の死亡事故は年100件まで減った、これ以上の取り締まり強化には限界がある!」なんて報道を展開したこの番組が「ルール徹底、取り締まり強化を!」などと言っているのを聞くと、やはり車に割くべき取り締まりリソースを別のところに向けさせようという企みを、どうしても感じてしまいます。