大阪交通ニュース(はてなブログ版)

交通弱者のためのニュースを追求します、あとコメントは承認制にしています。はてなダイアリーhttp://d.hatena.ne.jp/delalte/より移転しました。

またしても朝日放送が自転車叩き

「暴走自転車に喝」などと題して、今日の朝日放送夕方関西ローカルワイド番組「キャスト」にて自転車叩きがされていましたね。今度大阪府警が自転車対策室なるものを作ったからそれを取材したものとか。しかし、同様に自転車叩きを繰り返していた毎日放送よみうりテレビは飲酒運転者を輩出し、今やもうあまり自転車叩きは放送出来なくなっているので、現状では自転車叩きを繰り返すのは朝日放送だけとなっています。まあ先の2局もほとぼりがさめたと見計れば、またやりだすかもしれませんが。
内容はあいも変わらず信号無視だの二人乗りだのスマホ見ながらなどというもので、その取締りを大いに煽るというものでした。ただ、信号無視といってもここで映されていたのはことごとく駆け込み横断のものでした、車の駆け込み横断など幾らでも見てきているのですが、そして横断歩道が青になってもまだ車が横断していて、仕方なく横断を待たなければならなかったりだとか、スマホながらにしたって車の方がよっぽど死亡事故を起こしているわけですね。自転車のイヤホンも注意を受けていましたが、カーステ自体は違法ではありませんが、その操作中の死亡事故も多数起こっています。またこれは違法であるという話は聞いたことがありませんが、たばこをくわえながらの自転車運転も槍玉にあげられていました、それこそ車の運転中にたばこの処理をしていての事故も起こっているのですが。いつでも止まれる自転車の方がまだよっぽど安全というものです。
そのどれもが車のやっていることの方がよっぽど危険だというのに、自転車の違反ばかりをあげつらい、取り締まりを煽る、これは車に向けられるべき取締りを自転車の方に向けさせる圧力、そういったものをマスコミの姿勢からは感じてしまうところです。飲酒運転者を輩出した毎日放送よみうりテレビというのも、以前は自転車叩きに非常に積極的なところでしたからね。自分達が摘発されない為に自転車の取締りを煽るのか?そう言いたいところですね。
ところで今日のこの番組、朝日放送「キャスト」のトップはこのニュースでした、

登校小学生の列に車 児童ひとりが意識不明の重体 大人もけがで被害者は計6人に
http://www.sankei.com/west/news/150520/wst1505200022-n1.html

いくら車加害事故は出来るだけ無視するというマスコミでも、登校列に車が突入なんて事故については大きく取り上げざるおえません。しかしこの事件に対するアナウンサーのコメントは、
「この時間だからこそ、ゆったりとした気持ちを持って運転してもらいたいものですね。」
なんか大して追求するつもりもないものになっています。待機車を交わして対向車線に出てまで先を急ぐ、それも6人も巻き込み重体者まで出すほどといえばよっぽどスピードも出していたのでしょう、かなりの危険運転と言わざるおえません。それに対して「ゆったりとした気持ちで〜」なんて悠長なコメントをしている場合でしょうか。この人が後のコーナーでは「マナーが悪い」「あまりにひどい、目に余る」などと自転車に対しては言いたい放題なわけですからね。マスコミは自転車に関しては運転行為全般を問題にしますが、車に関しては飲酒やひき逃げ、無免許といったはっきりとしたものについては糾弾しますが、それにはあてはまらない危険運転、スピード違反、出しすぎとか安全義務違反などというものについては出来るだけ見ないようにしていますからね、その姿勢が如実に現れたのがこれらのコメントの温度差と言えます。