大阪交通ニュース(はてなブログ版)

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非実在青少年もビックリ、これぞ本当の有害情報だ!

9月16日毎日新聞(大阪版)夕刊、及び毎日新聞のウエブサイト、毎日jpにこんなコラムが掲載されました。

憂楽帳:飲まない学生
http://mainichi.jp/select/opinion/yuraku/archive/news/2010/09/20100916ddf041070017000c.html
 先週末、ある大学のボクシング部(関西学生リーグ1部所属)に招かれ、20人近い部員を前に講演をした。知人である監督(31)に「ボクシング取材で見聞きした世界王者や五輪選手の技術や練習内容などを、うちの選手に話してほしい」と頼まれたためだ。講演後は監督と飲みに出かけたが、学生が一人もついて来なくてちょっと物足りない気がした。

 2人で飲みながら私が「部員たちはあまり酒を飲まないのですか」と尋ねると、監督は「飲みません。部の飲み会で飲まない者もいますから。体調が悪い時や体質ならしかたないけど、今の学生はおとなしいです」。私が大学生だった20年前、体育会の飲み会では先輩が後輩に「一気飲み」を強要したものだ。

 そんな「悪習」は廃れて当然だが、飲み会が成立しないのはさびしいと思った。もっとも、以前参加したある大学女子レスリング部の飲み会では昔ながらの活気が満ちあふれ、監督や私も巻き込まれて大騒ぎした。たかが飲み会に過ぎないが、おとなしい男子学生ボクサーの姿に、女子学生の方が元気がいいと実感した。【来住哲司】

毎日新聞 2010年9月16日 大阪夕刊

何やらこの記者は体育会系学生、特にこの場合はこの大学のボクシング部男子部員達が飲酒しないのを問題視しているのですが、どこが問題なのでしょうか、ボクシングとは数あるスポーツの中でも特に危険で節制や体調管理などがとりわけ重要となるものでしょう、素人考えでもその選手が酒を飲むのはどうかと思いますし、実際に飲酒をタブー視する考え方もあるようです、いわばこの男子学生達は真面目にボクシングという競技を追求してその当然の結果として酒を飲まないことを選択した、ということではないのでしょうか?いや、ボクシングじゃなくても大学の部活動といえば当然その構成員には未成年が多く含まれます、その集団に向かって酒を飲まないのが悪いことのように言うのは一体どういうことなのでしょうか?法律違反を容認、推奨どころか強要しようというのですこの記者は、それどころか、

私が大学生だった20年前、体育会の飲み会では先輩が後輩に「一気飲み」を強要したものだ。

こんなことまでさらっと言ってのけます、その行為はれっきとした傷害、殺人未遂行為なんですが、実際にこういったイッキ飲みで亡くなられた方もたくさんいるのです、

そんな「悪習」は廃れて当然だが、

一応こんなエクスキューズもしていますが、まるで大して悪いことでないかのようにこの記者が思っていることは明白です、そして、

女子学生の方が元気がいいと実感した。

酒を飲む女子学生の方が体育会系学生としてふさわしいと、いわば断言しているのです。
最近でも大学体育会系部活内での酒がらみの死亡事故は発生していますし、何より法律違反です、上下関係が強烈な体育会系部活内に酒などというものは本来持ち込んではならないものではないのでしょうか?ところがこの記者はそういう法律違反で危険なことが行われるのがよりふさわしい、などと言っているのです、どんなに危険な考え方でしょうか。
非実在青少年という騒ぎがありました*1、青少年に有害な情報が渡らぬようにするためマンガなどをより規制しようというのです、しかしそれらは所詮フィクションでしかありません、それもほとんどの場合それらはビニールにでもくるまって書店の片隅にあるだけの話なのです、ところが一方、上のコラムが載っていた毎日新聞は何百万もの発行部数を誇り、広範な情報発信能力を持つ大新聞で、その記者といえば高い社会的地位と信頼を誇っているのです、その記者が、立場の弱い下級生に不法で危険で生命さえも脅かされるような行為が強要されることがより好ましい、などという危険な風潮を影響力の高いメディアを使って積極的に蔓延させようとしているのです、これほどの有害情報は他にあるのでしょうか?
警察庁生活安全局は毎日新聞を有害指定すべきです。

*1:というか石原慎太郎知事はまだ成立させる気満々です。