大阪交通ニュース(はてなブログ版)

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肝心なところを抜かしている朝日新聞の未成年飲酒喫煙規制論

昨日の朝日新聞に「喫煙・飲酒の規制 店頭だけでは解決できぬ」と題された記者コラムが掲載されていました。内容はといえば、未成年者の喫煙飲酒防止の為の制限、禁止策は抜け道も多く、また厳しくすると成人からの反発も招く。これはもう法律で身分証の提示を求めるようなことをしても不十分、値段を大幅に上げたり、害を大きく表示して、そういったものがかっこいいという風潮を何とかしなければ、といったものでした。
大事な問題がすっぽり抜け落ちています。何故これだけ語っておきながら、未成年者に度々飲酒を強要するまわりの大人の存在を丸っきり無視しているのでしょうか。そもそもいくら購入時の検査を厳しくしても、まわりの成人が買うのであれば意味がありません。またこのコラムで触れているのは販売店でのチェック厳格化ばかりで、飲食店のチェックについては一切触れていません。まさしくその飲食店の中、もしくは先輩の調達した酒による飲酒による事件が多発しているのですが。そもそも未成年の飲酒、喫煙の制限は何の為に存在しているかといえば、それは未成年者の健康を守る為のはずです。ならば生命までをも奪われる主に大学での新歓コンパなどによる、新入生、下級生への飲酒強要行為の横行こそを真っ先に問題視しなければいけないのではないでしょうか?大学などにおいて、それも主に体育会系クラブでしょうが、新入生などへの飲酒強要という悪しき習慣が未だ存在している間は、むしろ高校生は大学及び社会に出るまでに飲酒を経験しておいて、急性アルコール中毒に至らないよう慣れさせておくべきだと言わざるおえません。それなのに、マスコミの報道も、警察の取り締まりも、酒を強要したとしか言えないクラブやサークルなどは一切放置、摘発も行わないまま、あくまで自発的に飲酒行為に及んだ高校生への酒の提供ばかりを問題視し、親まで摘発する始末です。これではもう未成年者飲酒禁止などというものは、酒を知らない新入生を酔い潰して愉しむという娯楽を維持したいが為であると言わざるおえません。何しろ警察自ら未成年(の警官)を泥酔させたということも起こっているのですから。そもそもこの記者をはじめ、マスコミ全体や規制を推進する警察も、新入生を酔い潰すことは当然のことであるという文化にどっぷり染まっているからこそのこの報道姿勢、取締りなのではないでしょうか?もしこういった飲酒規制に関わろうというマスコミ、警察関係者の中に、新入生、下級生、新任署員といった目下の者に、過去一度でも飲酒強要行為を行った人がいるのであれば、自らの行為を恥じ、職を辞するべきでしょう。
結局、未成年者の喫煙、飲酒の禁止というものは、未成年者の保護ではなく、もっぱら自由制限の手段として使われているということです。これでは甚だしい人権侵害としか言いようがありません。