大阪交通ニュース(はてなブログ版)

交通弱者のためのニュースを追求します、あとコメントは承認制にしています。はてなダイアリーhttp://d.hatena.ne.jp/delalte/より移転しました。

自転車にのみルール厳格遵守を要求する弱いものいじめ日経社説

今日の日経朝刊、このような社説が載っていました、

「自転車無策」に本気で決別を
http://www.nikkei.com/news/editorial/article/g=96958A96889DE6E2E0EBE2EBE4E2E3E2E2E6E0E2E3E08297EAE2E2E2;n=96948D819A938D96E38D8D8D8D8D

一見自転車のことも考えられているようにも見える文章ですが、
 

自転車の「車道走行が原則」というルールほど形骸化している交通法規は珍しい。そもそも自転車が走れる歩道がある。加えて「車道を走るのは怖い」という人たちが、本来自転車が走ってはいけない歩道にも上がる。一方で、自転車の数も歩道の高齢者も増えた。その結果、自転車と歩行者との事故は10年間で1.5倍になった。

提言はそうした発想に見直しを迫っている。歩道は歩行者に返し、自転車が走る空間はこれから専用道や自転車レーンをつくることで確保する。自転車で車道を走るのが怖いといわれたら、歩道に上げるのではなく、怖くない環境を車道につくるという考え方だ。

やはり歩道上の自転車の危険ばかり過剰に注目し、それにのみ神経質にゼロリスクを要求することによって自転車を排除してしまおうという相変わらずの弱いものいじめ理論ですね。

自転車の「車道走行が原則」というルールほど形骸化している交通法規は珍しい。

形骸化しているルールなんて腐るほどありますが、そもそも常態化している路上駐車によって車道を走る自転車が危険にさらされているのですが、それについてもこの社説内に言及は一切ありません、そんなことで車道上に安全な走行環境など築けるのでしょうかね、自転車レーンに早速路上駐車されているとも聞きますし。だいたい、「ルールの形骸化」などというのなら、より早急に問題のしなければいけないことがあるでしょう、横断歩道上での車の振る舞いです。横断歩道の近くで歩行者、自転車などが渡ろうとしていれば車は止まって待たなければいけないのですが、それを守っている車などあるのでしょうか?

信号の無いところだけではなく、信号のあるところで青信号で渡っていても、進入してくる車は情け容赦なく交通弱者に圧力をかけてきます、

先日など私が横断歩道で交差点から一番遠いところを歩いて渡っていた(もちろん青信号で)ところ、左折してきた車はギリギリのところまで幅寄せしてきたものです、そして、横断歩道で乱暴に進入してくる車によって直近でもこれだけ死亡事故が起きているのです、
4月6日浜松市浜北区信号の無い横断歩道で車にはねられ3歳児死亡http://sankei.jp.msn.com/region/news/120407/szk12040702090001-n1.htm
4月6日北九州市小倉北区横断歩道で右折車にはねられ87歳女性死亡
4月9日北九州市門司区横断歩道で右折バンにはねられ79歳女性死亡
また、横暴にも歩道を塞いだり、利用したりして交通弱者全般に不便や危険を及ぼしている車なども問題視し始めればきりがありません。
 
車が横暴に形骸化させている交通法規など山ほどあるというのに、それらは実際に死亡事故多数を引き起こしてまでいても全く無視して、一方自転車に対してのみ厳格に交通法規遵守を求めるというのは、もう排除を目的とした弱いものいじめという他ありません。
今日はTBSでもなんかやっていたみたいですし、新年度になってまた自転車叩きが再燃か、などと思うと憂鬱になります。