大阪交通ニュース(はてなブログ版)

交通弱者のためのニュースを追求します、あとコメントは承認制にしています。はてなダイアリーhttp://d.hatena.ne.jp/delalte/より移転しました。

車が乱暴な運転で事故を起こして、それでますます車偏重な道路になるという不合理

昨日4月15日、朝日新聞のサイトにこのような記事が出ていました、

www.asahi.com信号のない横断歩道で車にはねられ自転車の高校生が死亡、それでその横断歩道は危険だからと撤去、とのことです。おかしいですね、信号のない横断歩道となればまずは車の側に一時停止義務があるはずですが、それが不問のまま交通弱者側に不利で不便な横断歩道撤去が行われるということなら、車がどんどん危険な運転をして、そして重大な事故まで起こせば、どんどん車有利な道路になり、快適な走行がますます確保されていくということになります。確かにそこは危険な構造だったのかもしれませんが、何よりも車側の安全確認欠如がまずあるはずでしょう。車の、特に信号のない横断歩道での停止義務などの問題については、地方の方では時たま目にすることもありますが、首都圏キー局、関西局、全国紙といった大都市圏のマスコミでは全く目にすることがありません。自転車のことになると違反行為をいちいち総ざらえで列挙して取り締まり強化を煽るというのに、車だとそういった追及は全くなく、道路が原因だと交通弱者側に不利益な横断歩道撤去をそのまま伝えるだけというのは、あまりに扱いが違いすぎです。この3月の事故、発生当時もキー局及び全国紙サイトは全く無視、それで横断歩道が撤去ということになると朝日新聞がいきなり報道というわけですからね。

信号のない横断歩道での事故といえば、こうしたものもありました、

news.yahoo.co.jp信号のない横断歩道でちゃんと歩行者を待っていたバイクの男性が、後ろからトラックにはねられ死亡したという酷い事故です。この事故に関しても幾つかの民放キー局は扱っていたものの、NHK及び全国紙サイトは全くの無視です。自分の身の回りでも信号のない横断歩道での車の無視ぶりは酷いですからね、歩行者が明らかに待っていても、車がスピードを上げたまま通過していくところなどはどこにでもあり、それこそ警察が取り締まりをしたら、ものすごい数の摘発ができるというところです。自転車にはしきりに無法などとレッテルを張り糾弾してあらゆる法の厳守を執拗に求めながら、本当に危険な車の無法行為は、悪質な死亡事故を多数引き起こしてもその横行を完全に見て見ぬふり、この扱いの違いはもはや差別といっていいほどのものですね。